smbcstat コマンド

目的

Server Message Block (SMB) クライアント・ファイルシステムのマウント操作の統計情報を表示します。

構文

/usr/sbin/smbcstat [-l] [-s <remote share> | -d <mount point>]

説明

smbcstat コマンドは、SMB クライアント・ファイルシステムのマウント操作の統計情報を表示します。 マウントされた特定のリモート・ディレクトリー、特定のマウント・ポイント、または論理区画内のすべてのマウント・ポイントの統計情報を表示できます。 オプションを指定しない場合、smbcstat コマンドは、論理区画内のすべての SMB マウント・ポイントの統計情報をリストします。

フラグ

-d mount point

この操作に引数として指定された SMB マウント・ポイントの統計情報をリストします。

-l

すべての SMB マウント・ポイントの統計情報をリストします。

-s remote share

この操作に引数として指定されたリモート・マウント・ポイントのマウント統計情報をリストします。

終了状況

0

成功を示します。

>0

エラーを示します。

例

• SMB クライアント・ファイルシステム内のすべてのマウント・ポイントの統計情報をリストするには、次のコマンドを入力します。

  smbcstat -l

  SMB プロトコル・バージョン 2.1 の場合、このコマンドは以下の例のような出力を表示します。

  Share Name      : FVT_SHARE
  Protocol Used   : smb2.1
  Port            : 445
  Mount Name      : /mnt 
  Server Name     : winexample.com
  User Name       : testusr
  Domain Name     : SMB_test
  Signing State   : enabled
  Group Id        : 0
  User Id         : 0
  Mode            : 0
  ----------------------------
  Total Number of SMB Client Filesystem Mounts   : 1

  SMB プロトコル・バージョン 3.0.2 の場合、このコマンドは以下の例のような出力を表示します。

  Share Name      : FVT_SHARE
  Protocol Used   : smb3.0.2
  Port            : 445
  Mount Name      : /mnt
  Server Name     : winexample.com
  User Name       : testusr
  Domain Name     : SMB_test
  Signing State   : enabled
  Group Id        : 0
  User Id         : 0 
  Mode            : 0
  Encryption      : False
  Secure Negotiate: False
  ----------------------------
  Total Number of SMB Client Filesystem Mounts   : 1