shell コマンド

目的

ユーザーのデフォルトの証明書および環境を用いてシェルを実行します。

構文

shell

説明

shell コマンドは、ユーザーのログイン・セッションを再初期化します。 コマンドが指定されると、プロセスの制御端末のポート特性はリセットされ、ポートへの全アクセスが取り消されます。 次に shell コマンドは、プロセス証明書および環境をユーザーに確立されたデフォルトにリセットし、ユーザーの初期プログラムを実行します。 すべての証明書および環境は、起動プロセスのログイン・ユーザー ID に従って確立されます。

shell コマンドがトラステッド・パス上で起動され、/etc/security/user ファイル内のユーザーの tpath 属性の値が always ではない場合、端末のトラステッド環境は保持されません。

注: shell コマンドはユーザーのログイン ID をリセットしません。

セキュリティー

アクセス制御: コマンドはユーザーのプロセス証明書をリセットするために root ユーザーに対して setuid でなければならず、すべてのユーザーに実行 (x) アクセス権を認可しなければなりません。 このコマンドにはトラステッド・コンピューティング・ベース属性がなければなりません。

アクセスされるファイルは以下のとおりです。

モード ファイル
r /etc/passwd
r /etc/group
r /etc/security/audit/config
r /etc/security/environ
r /etc/security/limits
r /etc/security/user

監査イベントは以下のとおりです。

イベント 情報
USER_Shell ポート名

トラステッド・シェル (tsh) の使用後にセッションをデフォルトの証明書および環境に再初期化するには、以下のように入力します。

shell

ファイル

項目 説明
/usr/bin/shell shell コマンドが入っています。
/etc/security/user 拡張ユーザー属性が入っています。
/etc/passwd ユーザー ID が入っています。
/etc/group グループ ID が入っています。
/etc/security/audit/config 監査構成情報が入っています。
/etc/security/environ ユーザーの環境属性が定義されています。
/etc/security/limits 各ユーザーのプロセス・リソースの制限が定義されています。