rmcondition コマンド
目的
条件を除去します。
構文
rmcondition [-f] [-q] [-h] [-TV] condition[:node_name]
説明
rmcondition コマンドは、condition パラメーターで指定された条件を除去します。 条件を除去するには、条件が既に存在するものでなければなりません。 リンクされている応答があっても、条件を除去する必要がある場合は、-f フラグを使用して、条件および応答とのリンクを強制的に除去します。 -f フラグを指定しない場合は、応答とのリンクが存在しても、条件は除去されません。 このコマンドは応答を除去しません。
システム・ソフトウェアを適切に機能させるために特定の条件が必要な場合、その条件は ロックされることがあります。ロックされた条件はアンロックされない限り変更または取り除くことはできません。 rmcondition コマンドに指定した条件がロックされた場合、その条件は除去されません。 代わりに、条件がロックされたという通知のエラーが作成されます。条件をアンロックするには、 chcondition コマンドの -U フラグを使用することができます。ただし、条件はシステム・ソフトウェアが 適切に機能するために必須であり、通常ロックされているので、これをアンロックする際は 注意が必要です。
フラグ
- -f
- 応答にリンクされていても、条件を強制的に除去します。 応答とのリンクも条件同様に除去されますが、 応答は除去されません。
- -q
- condition が存在しない場合、エラーを戻しません。
- -h
- コマンドの使用ステートメント (使用法) を標準出力に書き込みます。
- -T
- コマンドのトレース・メッセージを標準エラーに書き込みます。これはソフトウェア・サービス担当者のみが使用します。
- -V
- コマンドの詳細メッセージを標準出力に書き込みます。
パラメーター
- condition
- 除去する条件の名前を指定します。
- node_name
- 条件が定義されているノードを指定します。node_name を指定しないと、ローカル・ノードが使用されます。 node_name は、CT_MANAGEMENT_SCOPE 環境変数が決定する範囲内のノードです。
セキュリティー
rmcondition を実行するユーザーは、 IBM.Condition リソース・クラスに書き込み権限が必要です。 権限は、相手のシステムのアクセス制御リスト (ACL) ファイルに指定します。
終了状況
- 0
- コマンドが正常に実行されました。
- 1
- RMC でエラーが起こりました。
- 2
- コマンド・ライン・インターフェース・スクリプトでエラーが起こりました。
- 3
- コマンド・ラインに入力したフラグが誤りです。
- 4
- コマンド・ラインに入力したパラメーターが誤りです。
- 5
- 誤ったコマンド・ライン入力により、エラーが起こりました。
環境変数
- CT_CONTACT
- Resource Monitoring and Control (RMC) デーモンを使用したセッションを行うシステムを指定します。 CT_CONTACT をホスト名または IP アドレスに設定すると、 コマンドは指定されたホストの RMC デーモンにアクセスします。 CT_CONTACT を設定しないと、コマンドは、 そのコマンドが実行されているローカル・システムの RMC デーモンにアクセスします。 RMC デーモン・セッションのターゲットと管理有効範囲により、 処理されるリソース・クラスまたはリソースが決められます。
- CT_IP_AUTHENT
- CT_IP_AUTHENT 環境変数が存在する場合、RMC デーモンは、IP ベース・ネットワーク認証を使用して、CT_CONTACT 環境変数が設定されている IP アドレスで指定されたシステム上の RMC デーモンにアクセスします。 CT_IP_AUTHENT は、CT_CONTACT が IP アドレスに設定されている場合にのみ意味を持ちます。ドメイン・ネーム・システム (DNS) サービスには依存しません。
- CT_MANAGEMENT_SCOPE
- イベント応答リソース・マネージャー (ERRM) のリソースの処理で、RMC デーモンとのセッションに使用する管理有効範囲を指定します。
管理有効範囲は、リソースを処理できる、可能なターゲット・ノードのセットを決定します。
有効な値は以下のとおりです。
- 0
- local 有効範囲を指定します。
- 1
- local 有効範囲を指定します。
- 2
- peer domain (ピア・ドメイン) 有効範囲を指定します。
- 3
- management domain (管理ドメイン) 有効範囲を指定します。
この環境変数を設定しない と、local 有効範囲が使用されます。
標準出力
-h フラグが指定されている場合は、このコマンドの使用状況の説明文が標準出力に書き込まれます。 詳細メッセージはすべて、標準出力に書き込まれます。
標準エラー
トレース・メッセージはすべて、標準エラーに書き込まれます。
例
- "FileSystem space used" という名前の条件定義を除去するには、
次のコマンドを実行します。
rmcondition "FileSystem space used"
- "FileSystem space used" という名前の条件定義を、条件が応答にリンクされて
いても除去するには、次のコマンドを実行します。
rmcondition -f "FileSystem space used"
- この例では、現行ノードは管理サーバーです。管理ノード nodeB に
定義されている、"nodeB FileSystem space used" という名前の条件定義を除去する
には、次のコマンドを実行します。
rmcondition "FileSystem space used:nodeB"
- 管理ノード nodeA に定義されている、"nodeA FileSystem space used"
という名前の条件定義を除去するには、
ドメイン内の任意のノードから次のコマンドを実行します。
rmcondition "nodeA FileSystem space used:nodeA"
位置
- /opt/rsct/bin/rmcondition