restwparfiles コマンド
目的
workload partitionバックアップ・ソースからファイルを復元します。
構文
restwparfiles [ -b blocks ] [ -f device ] [ -a ] [ -m ] [ -n ] [ -d path ] [ -D ] [-V] [ file_list ]
説明
restwparfiles コマンドは、テープ、ファイル、CD-ROM、またはその他のworkload partitionバックアップ・ソースからファイルを復元します。 restwparfiles コマンドは、複数の CD、DVD、USB ディスク、またはテープなどのマルチボリューム・バックアップにも作用します。
フラグ
項目 | 説明 |
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-a | -b blocks フラグで指定されたテープ・バックアップの物理ブロック・サイズを検査します。 バックアップを読み取るためにブロック・サイズの変更が必要になる場合があります。 -a フラグは、-f フラグでデバイスとしてテープを指定した場合にのみ有効です。 |
-b blocks | blocks パラメーターで定義して、1 回の入力操作で読み取る 512 バイト・ブロックの数を指定します。 blocks パラメーターを指定しない場合は、読み取るブロック数はデフォルトの 100 になります。 |
-d path | ファイルの復元先のディレクトリー・パスを、path パラメーターで定義して指定します。
-d フラグを指定しない場合は、現在の作業ディレクトリーが使用されます。 制限: ファイルの復元先のディレクトリー・パスは、グローバル環境のルート (/) であってはなりません。つまり、-d / を指定することはできません。また、現在の作業ディレクトリーが / の場合に -d フラグを指定しないこともできません。
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-D | デバッグの出力を生成します。 |
-f device | バックアップが入っているデバイス (ファイル、テープ、CD-ROM、またはその他のソース) を、device パラメーターで定義して指定します。 -f フラグを指定しない場合、デフォルト・デバイスは /dev/rmt0 です。 |
-m | 情報ファイルと制御ファイルのみをイメージから復元します。 バックアップ・イメージから image.data ファイルと wpar.spec ファイルを復元するには、このフラグを使用します。 ファイルは ./.savewpar_dir/ ディレクトリーの下に復元されます。 |
-n | ACL、PCL、または拡張属性を復元しないことを指定します。 |
-V | テープ・バックアップを検査します。
-V フラグには -f device フラグの指定が必要であり、テープ・デバイスの指定にのみ使用できます。 -V フラグを指定すると、restwparfiles コマンドは、ボリューム・グループ・バックアップの各ファイル・ヘッダーの読み取り可能性を検査し、発生したエラーはすべて標準エラー・ログ (stderr) に出力されます。 |
パラメーター
項目 | 説明 |
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file_list | 復元されるファイルのリストを識別します。 現行ディレクトリーに関連するファイルの絶対パスを、スペースで区切ったリストとして指定します。 リストを省略すると、指定されたディレクトリー内のすべてのファイルが復元されます。 1 つのディレクトリー内のすべてのファイルを復元する場合、ルート・ディレクトリーではなく一時フォルダーに書き込んでください。 |
例
- /dev/cd1 デバイスに保存されているバックアップを読み取り、すべてのファイルを /data/myfiles ディレクトリーに復元するには、次のコマンドを入力します。
restwparfiles -f /dev/cd1 -d /data/myfiles
- デフォルト・デバイスから一度に 20 個の 512 バイト・ブロックのバックアップを読み取り、/myapp/app.cファイルを現行ディレクトリーに復元するには、次のコマンドを入力します。
restwparfiles -b 20 ./myapp/app.h
- /dev/cd1 デバイスに保存されているバックアップを読み取り、/myapp/app.c ファイルを /data/testcode ディレクトリーに復元するには、次のコマンドを入力します。
restwparfiles -f /dev/cd1 -d /data/testcode ./myapp/app.c
- /dev/usbms0 に保存されているバックアップを読み取り、すべてのファイルを /data/myfiles ディレクトリーに復元するには、次のコマンドを入力します。
restwparfiles –f /dev/usbms0 –d /data/myfiles