repquota コマンド

目的

ファイルシステムのクォータを要約します。

構文

repquota [ -v ] [ -c ] [ -g ] [ -u ] [ -l ] { -a | FileSystem ... }

説明

repquota コマンドは、FileSystem パラメーターで指定されたファイルシステムのクォータとディスク使用状況の要約を出力します。ファイルシステムの代わりに -a フラグを指定すると、repquota コマンドは、 /etc/filesystems ファイル内の使用可能で、クォータを持つすべてのファイルシステムについて要約を出力します。デフォルトでは、ユーザー・クォータとグループ・クォータの両方が出力されます。

ユーザーごと、またはグループごとに、repquota コマンドは、以下を出力します。

  • 既存のユーザー・ファイルまたはグループ・ファイルの数
  • ユーザーまたはグループが使用中のディスク・スペース量
  • ユーザー・クォータまたはグループ・クォータ

フラグ

項目 説明
-a /etc/filesystems ファイルの使用可能でクォータを持つすべてのファイルシステムについてクォータを出力することを指定します。
-c コマンドの出力をコロンで区切るフォーマットに変更します。
-g グループのクォータのみを出力することを指定します。
-l 長いユーザー名を、repquota レポートで印刷できるようにします。 レポートのデフォルト動作では、名前は 9 文字で切り捨てられます。 -l オプションが指定されている場合は、完全なユーザー名が使用されます。
-u ユーザーのクォータのみを出力することを指定します。
-v ファイルシステムごとに、クォータ要約の前にヘッダー行を出力します。

セキュリティー

アクセス制御: root ユーザーのみがこのコマンドを実行できます。

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX® ユーザーへの注意: このコマンドは特権操作を実行できます。特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権について詳しくは、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

/u ファイルシステムのユーザー・クォータの要約を出力するには、以下のように入力します。


repquota -u /u

システムは以下の情報を出力します。


                  Block  limits                 File limits
User      used    soft    hard   grace   used   soft  hard  grace
root  --  3920     0       0             734     0     0
davec +-    28     8      30     3 days    3     0     0
keith --    48     0       0               7     0     0

davec の次の欄に出力されている + は、ユーザーが設定済みブロック制限を超えたことを表しています。2 番目の欄に + があった場合、ユーザーが設定済みファイル制限値を超えたことを表します。

ファイル

項目 説明
quota.user ユーザー・クォータを指定します。
quota.group グループ・クォータを指定します。
/etc/filesystems ファイルシステムの名前と位置が入っています。
/etc/group 基本グループ属性が入っています。
/etc/passwd ユーザーの名前と位置が入っています。