refrsrc コマンド
目的
指定したリソース・クラス内でリソースをリフレッシュします。
構文
refrsrc [-h] [-TV] resource_class
説明
refrsrc コマンドは、指定したリソース・クラス内でリソースをリフレッシュします。 このコマンドを使用して、 オペレーティング・システム・コマンド (例: mkfs) で変更できる構成がある場合に、 RMC (Resource Monitoring and Control) サブシステムにリソースの新しいインスタンスを検出させます。
このコマンドを使用して、RMC サブシステムにリソース・クラス内のリソースの構成を要求します。要求は、 実際にはリンクされたリソース・マネージャーが実行します。
指定したリソース・クラス内でリソースをモニターするアプリケーションはどれでも、 構成が更新されたとのイベントを受け取ります。
フラグ
- -h
- コマンドの使用ステートメント (使用法) を標準出力に書き込みます。
- -T
- コマンドのトレース・メッセージを標準エラーに書き込みます。ソフトウェア・サービスの編成の使用の場合のみです。
- -V
- コマンドの詳細メッセージを標準出力に書き込みます。
パラメーター
- resource_class
- リソース・クラス名を指定します。
セキュリティー
ユーザーは、refrsrc を実行するために refrsrc に指定した Resource_class に対して読み取り許可が必要です。 権限は、相手のシステムのアクセス制御リスト (ACL) ファイルに指定します。 ACL ファイルとその変更方法については、「RSCT: Administration Guide」を参照してください。
終了状況
- 0
- コマンドが正常に実行されました。
- 1
- RMC でエラーが起こりました。
- 2
- コマンド・ライン・インターフェース (CLI) スクリプトでエラーが発生しました。
- 3
- コマンド・ラインに間違ったフラグが指定されました。
- 4
- コマンド・ラインに不正なパラメーターが指定されました。
- 5
- 不正なコマンド・ライン入力に基づく RMC により、エラーが発生しました。
環境変数
- CT_CONTACT
- CT_CONTACT 環境変数をホスト名または IP アドレスに設定すると、 コマンドは指定されたホストの RMC (Resource Monitoring and Control) デーモンにアクセスします。 この環境変数を指定しないと、コマンドは、 そのコマンドが実行されているローカル・システムの RMC デーモンにアクセスします。 コマンドにより表示または変更されるリソースまたはリソース・クラスは、 接続が確立されたシステム上で探されます。
- CT_IP_AUTHENT
- CT_IP_AUTHENT 環境変数が存在する場合、RMC デーモンは、IP ベース・ネットワーク認証を使用して、CT_CONTACT 環境変数が設定されている IP アドレスで指定されたシステム上の RMC デーモンにアクセスします。 CT_IP_AUTHENT は、CT_CONTACT が IP アドレスに設定されている場合にのみ意味を持ちます。ドメイン・ネーム・システム (DNS) サービスには依存しません。
- CT_MANAGEMENT_SCOPE
- RMC デーモンがリソースおよびリソース・クラスをモニターし、制御するための
セッションに使用する管理有効範囲を指定します。
この管理有効範囲は、リソースおよびリソース・クラスをモニターおよび制御できる候補ターゲット・ノードのセットを決定します。
有効な値は以下のとおりです。
- 0
- local 有効範囲を指定します。
- 1
- local 有効範囲を指定します。
- 2
- peer domain (ピア・ドメイン) 有効範囲を指定します。
- 3
- management domain (管理ドメイン) 有効範囲を指定します。
この環境変数を設定しない と、local 有効範囲が使用されます。
実装上の固有な条件
このコマンドは、AIX® 用 Reliable Scalable Cluster Technology (RSCT) ファイルセットの一部です。
標準出力
-h フラグが指定されている場合は、このコマンドの使用状況の説明文が標準出力に書き込まれます。
コマンド出力とすべての詳細メッセージは、標準出力に書き込まれます。
標準エラー
トレース・メッセージはすべて、標準エラーに書き込まれます。
例
- クラス IBM®.FileSystem 内のリソースの構成をリフレッシュするには、次のように入力します。
refrsrc IBM.FileSystem
位置
- /opt/rsct/bin/refrsrc