pxed コマンド

目的

Preboot Execution Environment (PXE) プロキシー動的ホスト構成プロトコル (DHCP) サーバーをインプリメントします。

構文

システム・リソース・コントローラーを使用して pxed デーモンを開始するには、 以下のようにします。

startsrc -s pxed [ -a]

システム・リソース・コントローラーを使用しないで pxed デーモンを開始するには、 以下のようにします。

pxed [ -f ConfigurationFile]

説明

PXE は、プロトコルとメカニズムを定義して、 ネットワーク接続のクライアント・システムがブート・イメージをネットワーク・サーバーから自動的にダウンロードし、 オペレーティング・システムを始動できるようにします。 BOOTP および DHCP プロトコルの拡張である PXE は、 アドミニストレーター (必ずしも DHCP またはネットワーク・アドミニストレーターではない) が、 PXE 対応クライアント・システムにインストールされたオペレーティング・システムを 管理するための構成機能を提供します。

DHCP サーバーと同様、PXE Proxy DHCP サーバーは、 PXE クライアントが自分の該当ブート・ファイルを見つけ出し、 それをネットワーク・サーバーからダウンロードするために必要な情報を提供します。 ただし、PXE Proxy DHCP サーバーは、 クライアント IP アドレスや他の DHCP クライアント・オプションを管理しません。

PXE Proxy DHCP サーバーは、システム・ブート・イメージの管理と、 DHCP アドレスと DHCP クライアント・ネットワーク構成の管理とを分離する必要があるときに使用するものです。 pxed デーモンは、 DHCP サーバーであるシステム上でも、DHCP サーバーでないシステム上でも実行するように構成できます。

フラグ

項目 説明
-a 提供される引数。
-f ConfigurationFile サーバーが使用する構成ファイルのパスと名前を指定します。これを指定しないと、 /etc/pxed.cnf がデフォルトになります。

終了状況

このコマンドは、以下の終了値を戻します。

項目 説明
0 正常終了。
>0 エラーが発生しました。

セキュリティー

アクセス制御: このコマンドを実行するには、root 権限を持っていなければなりません。

PXE プロトコルは、非特権ユーザーを PXE クライアント・ブート・イメージのアドミニストレーターにすることができます。 それは、pxed デーモンが、 よく知られた保護 DHCP サーバー・ポート以外のポート上のクライアント・メッセージを listen するからです。 ただし、このような環境を構成するには、 DHCP サーバーを pxed デーモンと同じサーバー・システム上で実行し、 pxed デーモンに関するファイル権限を非 root 実行用に変更する必要があります。

ファイル

項目 説明
/usr/sbin/pxed PXE Proxy DHCP サーバー・デーモンが含まれています。
/usr/sbin/db_file.dhcpo PXE Proxy DHCP サーバーと DHCP サーバーが、構成情報の保管、検索、 および管理のために使用するデータベースをインプリメントします。
/etc/pxed.cnf pxed デーモンのデフォルトの構成ファイル。