ptx コマンド
目的
順列索引を生成します。
構文
ptx [ -f ] [ -r ] [ -t ] [ -b Breakfile ] [ -g Number ] [ -w Number ] [ -i Ignore | -o Only ] [ — ] [ Infile [ Outfile ] ]
説明
ptx コマンドは、指定された英語テキスト (Infile パラメーター) を読み取り、そこから配列し直した索引を作成し、指定されたファイル (Outfile) へ書き込みます。 標準入力と標準出力がデフォルトです。
ptx コマンドは、指定されたファイル (Infile) でキーワードを探索し、行をソートし、ファイル Outfile を作成します。 そこで、Outfile ファイルを nroff または troff のコマンドで処理し、再配列した索引を作成できます。
ptx コマンドは以下の 3 つのステップで処理します。
- 順列化を実行し、入力行内の各キーワードごとに 1 行ずつ生成して、キーワードを行の前に回転させます。
- 順列ファイルをソートします。
- キーワードが各行の中央になるようにソートされた行を回転させます。
結果として生成される行のフォーマットは、Outfile ファイル内で次のようになります。
.xx "" "before keyword" "keyword" "after keyword"
この場合、.xx は、ユーザーまたは ptx コマンドが与える nroff または troff マクロです。 mptx マクロ・パッケージは、.xx マクロ定義を提供します。
before keyword、keyword、および after keyword フィールドは、出力時にキーワードの前後に入る行数として組み込まれます。先頭フィールドと最終フィールドは、少なくとも一方は常に空文字列で、行の反対端の未使用のスペースに入るように折り返されます。
注:
- 行の長さの数は、重ね打ちスペーシングまたはプロポーショナル・スペーシングを計算に入れません。
- ~ (ティルド) を含む行が機能しないのは、ptx コマンドがその文字を内部で使用するためです。
- ptx コマンドは英数字以外の文字を破棄しません。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-b BreakFile | 指定された切断ファイル内の文字を使用してワードを区切ります。 タブ文字、改行文字、スペースは、常に切断文字として使用されます。 |
-f | ソートのときに大文字と小文字を区別しません。 |
-g Number | 出力されるときに ptx コマンドが行の 4 つの部分間でそれぞれのギャップに予約する文字として、指定数を使用します。 デフォルトの Number 変数値は 3 です。 |
-i Ignore | Ignore ファイルに指定されたワードはキーワードとして使用しません。 -i と -o フラグを使用しない場合には、/usr/lib/eign ファイルがデフォルトの Ignore ファイルです。 |
-o Only | Only ファイルに指定されたワードだけをキーワードとして使用します。 |
-r | 各入力行のブランク以外の先頭文字を、行のテキストと切り離された参照 ID と見なします。 ID を、各出力行の 5 番目のフィールドとして接続します。 |
-t | フォトタイプセッター用の出力を準備します。 |
-wNumber | 出力行の長さとして、指定された数を使用します。 デフォルトの行長は、nroff コマンドの場合には 72 文字で、troff コマンドの場合には 100 文字です。 |
— | (二重ダッシュ) フラグの終わりを示します。 |
パラメーター
項目 | 説明 |
---|---|
Infile | 英語テキストを指定します。 標準入力がデフォルトのファイルです。 ptx コマンドは、指定ファイルでキーワードを検索し、行をソートし、ファイル Outfile を作成します。 |
Outfile | ptx コマンドが Infile ファイルから作成した索引を書き込むファイルを指定します。 標準出力がデフォルトのファイルです。 Outfile ファイルを nroff または troff のコマンドで処理し、再配列した索引を作成できます。 |
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/lib/eign | デフォルトの Ignore ファイルが入っています。 |
/usr/share/lib/tmac/tmac.ptx | マクロ・ファイルが入っています。 |