ptsc コマンド

目的

openpts ベリファイヤーからの認証要求に備えて、トラステッド・プラットフォーム・モジュール (TPM) から情報を収集します。

構文

ptsc [ options ] [ commands ]

説明

ptsc コマンドは openpts コレクターです。このコマンドは、TPM から (tscd インターフェースを介して) 測定値とイベントを収集し、リファレンス・マニフェスト (RM) を作成し、要求された場合にそれらを openpts ベリファイヤーに伝えるために使用されます。システムが初めてトラステッド・ブート用に構成される際には、-i オプションを使用してコレクターを初期化する必要があります。このオプションは、/var/ptsc/<UUID>/rm0.xml ファイルに保管された UUID および関連 RM を生成します。システムが変更されて新しい RM が必要な場合には、-u オプションを使用してベリファイヤーを再初期化する必要があります。

フラグ

項目 説明
Commands  
-i openpts コレクターを初期化します。
-s 起動を指定します (自己診断テストおよびタイム・スタンプの両方)。
-t 自己診断テストを示します。
-u RM を更新します。
-U RM を自動的に更新します。
-D ターゲットまたはすべてのオプションの構成設定を表示します。これがデフォルト設定です。
-m -M モードの場合
オプション  
-c configfile 構成ファイルのロケーションを変更します。デフォルトは /etc/ptsc.conf です。
-P name=value プロパティーを設定します。
-R RM を除去します。
-Z すべてゼロの SRK 秘密情報を使用します。
その他  
-h コマンド使用方法の情報を表示します。
-V 情報を詳細モードで表示します。複数の -V オプションは詳細度を高め、デバッグに使用されます。

ファイル

項目 説明
/etc/ptsc.conf 構成ファイル。これは構成ファイルのデフォルト・ロケーションです。
/var/ptsc/rm-uuid 現行 RM の UUID。
/var/ptsc/uuid コレクターの UUID。
/var/ptsc/<UUID>/rm0.xml リファレンス・マニフェスト。