pstat コマンド
目的
各種システム・テーブルの内容を解釈して、標準出力に書き出します。
構文
pstat [ -a ] [ -A ] [ -f ] [ -i ] [ -p ] [ -P ] [ -s ] [ -S ] [ -t ] [ -uProcSlot ] [ -T ] [ -U ThreadSlot] [ [ KernelFile ] CoreFile ]
説明
pstat は、各種システムのテーブルの内容を解釈して、 標準出力を書き込みます。 pstat コマンドを実行するためには、root ユーザーまたは system グループの権限を持っていなければなりません。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-a | プロセス・テーブル内のエントリーを表示します。 |
-A | カーネル・スレッド・テーブル内のエントリーをすべて表示します。 |
-f | ファイル・テーブルを表示します。 |
-i | i ノード・テーブルと i ノード・データ・ブロックのアドレスを表示します。 |
-p | プロセス・テーブルを表示します。 |
-P | 実行可能なカーネル・スレッド・テーブル・エントリーのみを表示します。 |
-s | スワップまたはページング・スペースの使用に関する情報を表示します。 |
-S | プロセッサーの状況を表示します。 |
-t | tty 構造体を表示します。 |
-u ProcSlot | プロセス・テーブル内の指定されたスロット内のプロセスのユーザー構造体を表示します。 スワップアウトされたプロセスを表示しようとするとエラー・メッセージが生成されます。 |
-T | システム変数を表示します。 これらの変数は、var.h に簡単に説明されています。 |
-U ThreadSlot | カーネル・スレッド・テーブル内の指定されたスロット内のカーネル・スレッドのユーザー構造体を表示します。 スワップアウトされたカーネル・スレッドを表示しようとするとエラー・メッセージが生成されます。 |
セキュリティー
RBAC ユーザーおよび Trusted AIX® ユーザーへの注意: このコマンドは特権操作を実行できます。特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権について詳しくは、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。
例
- dumpfile コア・ファイルに保存されているシステム・ダンプの i ノードを表示するには、次のように入力します。
シンボルは、/usr/lib/boot/unix ファイルから検索されます。pstat -i dumpfile
- システムが現在実行中のプロセス・テーブル・スロット 0 (ゼロ) のプロセスについて、ファイル・テーブルとユーザー構造体を表示するには、次のように入力します。
pstat -f -u 0
- コア・ファイルが dumpfile であって、カーネルが /usr/lib/boot/unix.back ファイルであるようなシステム・ダンプの tty 構造体を表示するには、次のように入力します。
pstat -t /usr/lib/boot/unix.back dumpfile
- カーネル・スレッド・テーブル内のすべてのスレッドおよびスレッド・テーブル・スロット 2 内のスレッドのユーザー構造体を表示するには、次のように入力します。
pstat -A -U 2
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/sbin/pstat | pstat コマンドが入っています。 |
/dev/mem | デフォルトのシステム・イメージ・ファイル。 |
/usr/lib/boot/unix | デフォルトのカーネル・イメージ・ファイル。 |
/usr/include/sys/*.h | テーブルおよび構造情報用のヘッダー・ファイルが入っています。 |