procflags コマンド
目的
指定されたプロセスの各スレッドについて、/proc トレース・フラグ、 pending および held シグナル、およびその他の /proc 状況情報を印刷します。
構文
説明
/proc ファイルシステムは、プロセスを制御するメカニズムを提供します。また、プロセスとスレッドの現行状態についての情報もアクセスできますが、これはバイナリー形式です。 proctools コマンドは、いくつかの使用できる情報に基づいて ascii レポートを提供します。
ほとんどのコマンドは、プロセス ID のリストまたは /proc/ ProcessID 文字列を入力とします。 したがって、シェル拡張 /proc/* を使用することにより、システム内のすべてのプロセスを指定できます。
proctools コマンドは、指定されたプロセスの /proc から情報を収集し、ユーザーに表示します。proctools コマンドは procrun および procstop と同様に、 /proc インターフェースを使用してプロセスを開始し、停止します。
コマンドが /proc から収集した情報は、 プロセスの現行状態のスナップショットであり、 したがって停止したプロセス以外は、刻々と変化します。
procflags コマンドは、指定されたプロセスの各スレッドについて、 /proc トレース・フラグ、保留シグナルと保持シグナル、 およびその他の /proc 状況情報を印刷します。 オプション -r を使用すると、 マシン・レジスターの内容が印刷され、プロセスは該当のイベントで停止されます。 該当のイベントは、<sys/procfs.h> で定義された、PR_REQUESTED、PR_FAULTED、PR_SYSENTRY、および PR_SYSEXIT です。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-r | プロセスが該当のイベントで停止した場合に、現行マシン・レジスターの状態を表示します。 |
ProcessID | プロセス ID を指定します。 |
例
- プロセス 5046 のトレース・フラグを表示するには、次のように入力します。
このコマンドの出力は以下のような情報です。procflags 5046
5046 : -sh data model = _ILP32 flags = PR_FORK /4289: flags = PR_ASLEEP | PR_NOREGS
- 該当のイベントで停止された、プロセス 5040 のトレース・フラグとレジスター値を
表示するには、次のように入力します。
このコマンドの出力は以下のような情報です。procflags -r 5040
5040 : ls data model = _ILP32 flags = PR_FORK /6999: flags = PR_STOPPED | PR_ISTOP why = PR_FAULTED what = FLTBPT what = kfork gpr0 = 0x0 gpr1 = 0x2ff227b0 gpr2 = 0xf0083bec gpr3 = 0x2ff22cb3 gpr4 = 0x11 gpr5 = 0x65 gpr6 = 0x50 gpr7 = 0x0 gpr8 = 0x41707a7c gpr9 = 0x4c4f47 gpr10 = 0x80000000 gpr11 = 0x34e0 gpr12 = 0x0 gpr13 = 0xdeadbeef gpr14 = 0x1 gpr15 = 0x2ff22c0c gpr16 = 0x2ff22c14 gpr17 = 0x0 gpr18 = 0xdeadbeef gpr19 = 0xdeadbeef gpr20 = 0xdeadbeef gpr21 = 0xdeadbeef gpr22 = 0x10 gpr23 = 0xfd gpr24 = 0x2f gpr25 = 0x2ff227f0 gpr26 = 0x0 gpr27 = 0x2ff22d87 gpr28 = 0x2ff22cb3 gpr29 = 0x0 gpr30 = 0x0 gpr31 = 0xf0048260 iar = 0xd01be900 msr = 0x2d032 cr = 0x28222442 lr = 0xd01d9de0 ctr = 0xec xer = 0x0 fpscr = 0x0 fpscrx = 0x0
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/proc | /proc ファイルシステムが入っています。 |