pprof コマンド

目的

一定期間にわたって、すべてのカーネル・スレッドの CPU 使用量を報告します。

構文

pprof { time | -I pprof.flow | -i tracefile | -d } [ -T bytes] [ -v ] [ -s ] [ -n ] [ -f ] [ -p ] [ -w ] [-r PURR] [-@ [WparList | ALL ]

説明

pprof コマンドは、trace ユーティリティーを使用して、あるインターバルで実行しているすべてのカーネルについての報告をします。 未加工プロセス情報は、pprof.flow に保存され、 5 つのレポートが生成されます。pprof コマンドは、以前に生成された Pprof.flow を取り出してレポートを再生成することもできます。 フラグを指定しない場合、すべてのレポートが生成されます。

レポートのタイプ

項目 説明
pprof.cpu 実際の CPU 時間によってソートされたすべてのカーネル・レベルのスレッドをリストします。 リストの内容: プロセス名、プロセス ID、親プロセス ID、開始および終了時のプロセス状態、スレッド ID、親スレッド ID、実際の CPU 時間、開始時刻、停止時刻、停止 - 開始。

引数のない -@ フラグを選択した場合は、WPAR 名も提供されます。

pprof.start 開始時刻によってソートされたすべてのカーネル・スレッドをリストします。 リストの内容: プロセス名、プロセス ID、親プロセス ID、開始および終了時のプロセス状態、スレッド ID、親スレッド ID、実際の CPU 時間、開始時刻、停止時刻、停止 - 開始。

引数のない -@ フラグを選択した場合は、WPAR 名も提供されます。

pprof.namecpu 各タイプのカーネル・スレッド (すべて同じ名前で実行可能) に関する情報をリストします。 リストの内容: プロセス名、スレッド数、CPU 時間、合計 CPU 時間の %。

引数のない -@ フラグを選択した場合は、WPAR 名も提供されます。

pprof.famind ファミリーごとにグループ化されたすべてのプロセス (祖先が共通しているプロセス) をリストします。 子プロセス名は、親プロセスより字下げされます。 リストの内容: 開始時刻、停止時刻、実際の CPU 時間、プロセス ID、親プロセス ID、スレッド ID、親スレッド ID、開始および終了時のプロセス状態、レベル、プロセス名。

引数のない -@ フラグを選択した場合は、WPAR 名も提供されます。

pprof.famcpu すべてのファミリー (祖先が共通しているプロセス) に関する情報をリストします。 ファミリーのプロセス名とプロセス ID は必ずしも祖先ではありません。 リストの内容: 開始時刻、プロセス名、プロセス ID、スレッド数、合計 CPU 時間。

引数のない -@ フラグを選択した場合は、WPAR 名も提供されます。

フラグ

項目 説明
-d ユーザーが、コマンド・ラインから trcontrcstop を実行するのを待ちます。
-f pprof.famcpu レポートと pprof.famind レポートだけを生成するように指定します。
-i tracefile tracefile からレポートを生成するように示します。 このトレースには、135、106、10C、134、 139、465、467、00A などのフックが含まれていなければなりません。
-I pprof.flow 以前に生成された pprof.flow からレポートを生成するように示します。 pprof.namecpu レポートだけを生成するように指定します。
-n pprof.namecpu レポートだけを生成するように指定します。
-p pprof.cpu レポートだけを生成するように指定します。
-r PURR パーセントと CPU 時間の計算では、TimeBase ではなく PURR 時間を使用します。 経過時間の計算には影響しません。
-s pprof.start レポートだけを生成するように指定します。
-T トレース・カーネル・バッファー・サイズをバイト単位で設定します。 デフォルトは 32000 です。
-v 冗長モード (エクストラ詳細の表示) を設定します。
-w pprof.flow だけを生成するように指定します。
-@ [WparList | ALL] WPAR 情報を表示します。
ALL
すべての WPAR をリストします。
WparList
関心のある WPAR のコンマ区切りリストを指定します。
time システムをトレースする秒数を指定します。

注: パフォーマンス分析ツールへの変更に関する最新情報については、 /usr/lpp/perfagent/README.perfagent.tools を参照してください。