pppstat コマンド

目的

PPP (Point-to-Point プロトコル) サブシステムの RAS (信頼性、可用性、保守容易性) 情報を抽出し、表示します。

構文

pppstat

説明

pppstat コマンドは、アクティビティー・リンクの特定の特性をモニターする機能を提供します。以下の情報が、アクティビティー・リンクすべてに表示されます。

LCP 多重化レイヤー

項目 説明
ローカル MRU このホストに対する最大受信単位の設定値を指定します。これは、リモート・ホストがローカル・ホストに送信することができるパケットの最大長です。
リモート MRU このリモート・ホストに対する最大受信単位の設定値を指定します。これは、リモート・ホストに送信することができるパケットの最大長です。
ローカルからピア ACCM リモート・ホストへのパケット送信に使用される ASYNC 文字マップを指定します。
ピアからローカル ACCM ローカル・ホストへのパケット送信でリモート・ホストが使用する ASYNC 文字マップを指定します。
ローカルからリモートへのプロトコル・フィールド圧縮 リモート・ホストへのパケット送信でプロトコル圧縮が使用されるかどうかを指定します。
リモートからローカルへのプロトコル・フィールド圧縮 リモート・ホストからローカル・ホストへのパケット送信でプロトコル圧縮が使用されるかどうかを指定します。
ローカルからリモートへのアドレス/制御フィールド圧縮 リモート・ホストへのパケット送信でアドレス/制御フィールド圧縮が使用されているかどうかを指定します。
リモートからローカルへのアドレス/制御フィールド圧縮 リモート・ホストからローカル・ホストへのパケット送信でアドレス/制御フィールド圧縮が使用されているかどうかを指定します。

PPP ネゴシエーション前の LCP 多重化レイヤー

項目 説明
MRU パケット受信に対する最大受信単位を指定します。これは、このホストがリモート・ホストとネゴシエーションしようとした値です。
ACCM の受信 ネゴシエーションで使用された初期 remote-to-local ASYNC 文字マップを指定します。
ACCM の送信 ネゴシエーションで使用された初期 local-to-remote ASYNC 文字マップを指定します。
マジック・ナンバー ネゴシエーションで試されたマジック・ナンバーを指定します。
フレーム検査サイズ ホストがネゴシエーションしようとしたフレーム検査シーケンスの長さを指定します。これは 16 ビットに固定されています。

HDLC フレーム指示レイヤー

項目 説明
正しくないアドレス・フィールド パケットが正しくないアドレス・フィールドで受信された回数を指定します。
正しくない制御フィールド パケットが正しくない制御フィールドで受信された回数を指定します。
オーバー・サイズのパケット 最大受信単位の長さを超える長さのパケットが受信された回数を指定します。
正しくないフレーム検査順序列 パケットが正しくないフレーム検査シーケンスで受信された回数を指定します。
正しいオクテットの着信 有効なパケットに受信されたオクテット数を指定します。
正しいオクテットの発信 パケットに正常に送信されたオクテット数を指定します。
正しいパケットの着信 正常に受信されたパケット数を指定します。
正しいパケットの発信 正常に送信されたパケット数を指定します。

出力は stdout に送信されます。メッセージは stderr に送信されます。

終了状況

このコマンドは、以下の終了値を戻します。

項目 説明
0 正常終了。
>0 エラーが発生しました。

セキュリティー

アクセス制御: 任意のユーザー

イベントの監査: N/A

ファイル

項目 説明
/usr/sbin/pppstat pppstat コマンドが入っています。