pmctl コマンド

目的

パフォーマンス・モニター・イベントの生成を開始、リセット、または停止します。

構文

pmctl [ { [ -E [ mode ] ] [ -f interval ] {[ -y command ]} } | [ -h ] | [ -r ] | [ -S ] ] [ -s ] [ { -a -y command [ -f interval ] }]

説明

pmctl コマンドは、PMAPI サブシステムでパフォーマンス・モニター・イベントの生成を開始、リセット、または停止して、tprof -E コマンドを使用した人手によるオフライン・モードをサポートします。また、 PMAPI サブシステムの現在の状況もレポートします。

フラグ

項目 説明
-a 大規模ページ分析をオンにします。
-E [ mode ] イベント・ベースのプロファイル作成を可能にします。以下のいずれかのモードを指定できます。
PM_event
プロファイル作成対象のハードウェア・イベントを指定します。-E フラグに対してモードが無指定の場合、デフォルト・イベントは、プロセッサー・サイクル (PM_CYC) です。
EMULATION
エミュレーション・プロファイル作成モードを使用可能にします。
ALIGNMENT
アライメント・プロファイル作成モードを使用可能にします。
ISLBMISS
インストラクション・セグメント・ルックアサイド・バッファー・ミスのプロファイル作成モードを使用可能にします。
DSLBMISS
データ・セグメント・ルックアサイド・バッファー・ミスのプロファイル作成モードを使用可能にします。
-f interval 使用すべきサンプリング間隔を指定します。
  • プロセッサー・サイクルの場合、EMULATION ALIGNMENTISLBMISS、および DSLBMISS の各イベントでは、1 から 500 ミリ秒を指定します (デフォルトは 10 ミリ秒)。
  • パフォーマンス・モニター・イベントの場合、10000 から最大 MAXINT 発生数を指定します (デフォルトは 10000)。
-f フラグを -y フラグと一緒に使用すると、他のパフォーマンス・モニター・イベントの場合は 1 から最大 MAXINT 発生数まで指定します (デフォルトは 10000)。
-h man ページ情報を表示します。
-r PMAPI サブシステムの解放とリセットを行います。
-S パフォーマンス・モニター・イベントの生成を停止します。
-s PMAPI サブシステムの現在の状況を表示します。
-y command イベント・ベースのプロファイル作成をオンにするのは、指定コマンドとその子孫に限定されます。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX® ユーザーへの注意: このコマンドは特権操作を実行できます。特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権について詳しくは、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

  1. パフォーマンス・モニター・イベントの生成を停止するには、以下のコマンドを入力します。
    pmctl –S
  2. パフォーマンス・モニター・イベントの生成をリセットするには、以下のコマンドを入力します。
    pmctl –r
  3. PMAPI サブシステム内の現在の状況をレポートするには、以下のコマンドを入力します。
    pmctl –s
  4. パフォーマンス・モニター・イベントの生成を開始するには、以下のコマンドを入力します。
    pmctl –E
  5. 指定の workload コマンドとその子孫に対してのみパフォーマンス・モニター・イベントの生成を開始するには、以下のコマンドを入力します。
    pmctl –E –y workload
  6. 人手によるオフライン・モードで tprof -Eをサポートするには、以下のコマンドを入力します。
    trace -adf -o mydata.trc
    trcon
    pmctl –E 
    sleep 10; trcstop
    gensyms > mydata.syms
    tprof –suker mydata
  7. 指定の workload コマンドとその子孫に対してプロファイル作成するための人手によるオフライン・モード状態で、tprof -Eをサポートするには、以下のコマンドを入力します。
    trace -adf -o mydata.trc
    trcon
    pmctl –E –y workload
    trcstop
    gensyms > mydata.syms
    tprof –suker mydata