piolsvp コマンド
目的
システム上の仮想プリンターをリストします。
構文
piolsvp { -q | -v | -Q | -p | -A } [ -nAttachmentField ]
説明
piolsvp コマンドは、システム上の仮想プリンターと接続タイプをリストします。 piolsvp コマンドは、仮想プリンターへのキュー、またはキューとキュー・デバイスの組のいずれかを表示します。
キューとキュー・デバイスの組のリスト順は、/etc/qconfig ファイルに使われる順序と同じです。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-A | すべての接続タイプとその説明を表示します。 /usr/lib/lpd/pio/etc ディレクトリーにある .attach と .config ファイルにより、すべての接続タイプが定義されます。 |
-d | 指定されたキューに関連したキュー・デバイスを表示します。 |
-nAttachmentField | 接続のためのフィールド名を指定します。一般に、フィールド名は SMIT セレクター名です。
AttachmentField 変数に使用できる値は、以下のとおりです。
submit_job add_queue add_printer remove_queue printer_conn change_queue change_filters -n や -A フラグが指定されると、接続ファイル内の指定された接続フィールドの値を持つ接続タイプのみが表示されます。 接続定義は、AttachmentType.attach 命名規則に従って、ファイルに保持されます。 .attach ファイルは、/usr/lib/lpd/pio/etc ディレクトリーに常駐します。 -n フラグを -q または -v フラグのいずれかと一緒に指定すると、定義された接続タイプに属するキューとキュー・デバイスの組だけが表示されます。定義済みの接続タイプは、定義ファイル内でフィールド値が割り当てられています。 -n フラグを -P フラグとともに指定すると、SMIT セレクター名が表示されます。 -n と -P フラグの組み合わせを指定すると、キュー・デバイス名と接続タイプも表示されます。 -n フラグを -N フラグとともに指定すると、指定した接続フィールドと接続タイプに関する SMIT セレクター名が表示されます。 |
-N | 接続タイプを指定します。所定の接続フィールドに関連付けられた SMIT セレクター名が表示されます。 |
-p | システム上にキューとキュー・デバイスのすべての組を表示して、それぞれの組ごとに説明します。複数のキュー・デバイスを持つキューがあれば、最初のキュー・デバイスのキューの名前のみが表示されます。 |
-P | 情報を表示するキューの名前またはキュー・デバイス名を指定します。情報は、キュー・デバイス名、接続タイプ名、および SMIT セレクター値名で構成されます。 |
-q | システム上のすべてのキューが表示されます。 -q フラグを指定すると、複数のデバイスを持つキューのキュー・デバイスの組も表示されます。 |
-Q | システム上のすべてのキューが表示されます。-Q フラグを指定しても、キュー・デバイスの組は表示されません。 -q フラグを指定して、キュー・デバイスの組をリストします。 |
-v | 仮想プリンターを持つキューのキュー・デバイスのすべての組が表示されます。 |
例
- システム上に印刷キューをすべて表示するには、以下のように入力します。
このコマンドの出力は以下のようになります。piolsvp -q
e4019a 4019 (IBM ASCII) d3816 IBM 3816 Page Printer ena_asc 4029 (IBM ASCII) ena_gl 4029 (Plotter Emulation) ena_pcl 4029 (HP LaserJet II Emulation) ena_ps 4029 (PostScript) hplj2 Hewlett-Packard LaserJet II tstx 4216-31 (Proprinter XL Emulation) e4019ps 4019 (PostScript) 4019lxxa 4029 (PostScript) 4019lxxa:lxx 4029 (PostScript) 40191xxa:rkmlxx 4019 (IBM ASCII) 4019lxxa:rkmlxxl 4019 (IBM ASCII)
- システム内のすべての仮想プリンターを表示するには、以下のように入力します。
このコマンドの出力は以下のようになります。piolsvp -v
#QUEUE DEVICE DESCRIPTION e4019a e4019 4019 (IBM ASCII) d3816 ena3816 IBM 3816 Page Printer ena_asc ena 4029 (IBM ASCII) ena_gl ena 4029 (Plotter Emulation) ena_pcl ena 4029 (HP LaserJet II Emulation) ena_ps ena 4029 (PostScript) hplj2 lxx Hewlett-Packard LaserJet II tstx lxx 4216-31 (Proprinter XL Emulation) e4019ps e4019 4019 (PostScript) 4019lxxa lxx 4029 (PostScript) 4019lxxa rkmlxx 4019 (IBM ASCII) 40191xxa rkmlxx 4019 (IBM ASCII)
- システム上のすべてのキューをリストするには、以下のように入力します。
このコマンドの出力は以下のようになります。piolsvp -Q
e4019a 4019 (IBM ASCII) d3816 IBM 3816 Page Printer ena_asc 4029 (IBM ASCII) ena_gl 4029 (Plotter Emulation) ena_pcl 4029 (HP LaserJet II Emulation) ena_ps 4019 (PostScript) hplj2 Hewlett-Packard LaserJet II tstx 4216-31 (Proprinter XL Emulation) e4019ps 4019 (PostScript) 4019lxxa 4029 (PostScript)
- SMIT セレクター add_queue に値が指定されている接続タイプすべてをリストするには、以下のように入力します。
このコマンドの出力は以下のようになります。piolsvp -A -nadd_queue
#ATTACHMENT TYPE DESCRIPTION local Local Attached remote Remote Attached ascii ASCII Terminal Attached other Generic Backend Attached
- キュー 4019lxxa に関する情報をリストするには、以下のように入力します。
このコマンドの出力は以下のようになります。piolsvp -P4019lxxa -n add_queue
lxx xsta sm_xsta_addq_sel
- リモート接続の SMIT セレクター値をリストするには、以下のように入力します。
このコマンドの出力は以下のようになります。piolsvp -Axst -nadd_queue
sm_xsta_addq_sel
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/lib/lpd/pio/etc/piolsvp | piolsvp コマンドが入っています。 |
/etc/qconfig | 構成ファイルが入っています。 |
/var/spool/lpd/pio/@local/custom/* | カスタマイズされた仮想プリンターの属性ファイルが入っています。 |
/usr/lib/lpd/pio/etc/*.attach | 接続タイプのファイルが入っています。 |