pioburst コマンド
目的
プリンター出力のバースト・ページ (ヘッダー・ページおよびトレーラー・ページ) を生成します。
構文
/usr/lpd/pio/etc/pioburst [ -H HostName ] TextFile
説明
pioburst コマンドは、TextFile 変数で指定したファイルからバースト・ページのプロトタイプ・テキストを取り出し、そのプロトタイプ・テキストの % エスケープ・シーケンスで識別された変数フィールドに入れて、構築したテキストを標準出力に書き出します。 これは、印刷ジョブ・マネージャーの piobe コマンドによってパイプラインのフィルターとして呼び出されます。
対応する値で置換される % エスケープ・シーケンスは、以下のとおりです。
項目 | 説明 |
---|---|
%A | フォーマットしているフラグ値を指定します。 |
%D | 印刷の出力先ユーザーを指定します。 |
%H | ジョブを印刷しているホスト・コンピューター名を指定します。 |
%P | 印刷ジョブが印刷される時刻を指定します。 |
%Q | 印刷ジョブがキューに入れられた時刻を指定します。 |
%S | 印刷ジョブを実行依頼したユーザーを指定します。 |
%T | 印刷ジョブの表題を指定します。 |
%% | % (パーセント記号) を指定します。 |
それぞれの変数フィールドごとのラベル (長さ 20 文字) は、小文字を使用する以外は、変数フィールドと同じエスケープ・シーケンスを使用して指定できます。 例えば、印刷ジョブがキューに入れられたこと (%Q) を指定する変数フィールドのラベルを生成するには、%q を使用します。%e 変数は、ラベル END OF OUTPUT FOR: を表します。
pioburst コマンドでは、以下の環境変数を初期化する必要があります。
項目 | 説明 |
---|---|
PIOTITLE | 印刷ジョブの表題 (%T) |
PIOQDATE | 印刷ジョブがキューに入れられた時刻 (%Q) |
PIOFROM | 印刷ジョブを実行依頼したユーザー (%S) |
PIOTO | 印刷の出力先ユーザー (%D) |
PIOFLAGS | フラグ値 (%A) |
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-H HostName | HostName 変数で指定されたホスト名がデフォルトのホスト名 (ジョブを印刷するホスト・コンピューター名) を無効にするように指定します。 |
例
ヘッダー・ページを生成し、標準出力に送信するには、以下のように入力します。
pioburst /usr/lpd/pio/burst/H.ascii
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/lpd/pio/etc/pioburst | pioburst コマンドが入っています。 |