on コマンド

目的

リモート・システム上でコマンドを実行します。

構文

/usr/bin/on [ -i ] [ -d ] [ -n ] Host Command [ Argument ... ]

説明

on コマンドは、プログラムを実行する環境と類似する環境にあるほかのシステム上でコマンドを実行します。 on コマンドはローカル環境変数をリモート・コンピューターに渡し、それによって現在の作業ディレクトリーを保持します。 on コマンドを使用するときは、両方のユーザーが同じユーザー識別を持たなくてはなりません。 相対パス名は現行ファイルシステム内でのみ有効です。 コマンドは一方のコンピューターから発行されて、他方のコンピューター上で実行されるので、絶対パス名を使用すると問題が発生することがあります。

標準入力は、リモート・コマンドの標準入力に接続されます。 リモート・コマンドからの標準出力と標準エラーは、on コマンドの対応するファイルに送られます。 root ユーザーは on コマンドを実行できません。

重要: 作業ディレクトリーがネットワーク・ファイルシステム (NFS) 上にリモート・マウントされている場合、キー順 Ctrl-Z を使用するとウィンドウが停止します。

フラグ

項目 説明
-d デバッグ・モードを指定します。 作業の進行中に状況メッセージを表示します。
-i 対話モードを指定します。 リモート・エコーおよび特殊文字処理を使用します。 このオプションは、端末と対話するプログラムに必要です。 すべての端末モードとウィンドウ・サイズの変更は増加されます。
-n 入力を指定しません。 このオプションにより、リモート・プログラムは、標準入力から読む場合ファイル終わり (EOF) メッセージを受け取ります。 このフラグは、コマンドをジョブ制御によりバックグラウンドで実行するときに必要です。

ls -al コマンドをほかのコンピューターで実行し、処理中の状況メッセージを端末に表示するには、以下のように入力します。

on  -d zorro ls -al

この例では、on コマンドは ls コマンドを zorro というワークステーションで実行します。

ファイル

項目 説明
 /etc/inetd.conf inetd デーモンがインターネット・サービス要求を処理する方法を定義します。