mpcstat コマンド

目的

Multi-Protocol Over ATM (MPOA) Client に関する操作情報を表示します。

構文

mpcstat [ -a -c -e -i -m -r -s -t -v] [ Device_Name ]

説明

このコマンドは、指定された MPOA Client デバイスによって収集される Multi-Protocol Over ATM (MPOA) Client に関する操作情報を表示します。 MPOA Client (MPC) デバイス名が入力されない場合、 使用可能な MPC に関する情報が表示されます。 構成、出口キャッシュ・エントリー、入り口キャッシュ・エントリー、MPOA Server、 ショートカット仮想接続、および統計情報などの特定カテゴリー情報を指定するために検索を絞るためにフラグを使用するか、 またはすべての情報カテゴリーを表示することを選択できます。

また、デバッグ・トレースをオン/オフに切り替え、 統計情報カウンターをリセットすることもできます。

パラメーター

項目 説明
Device_Name MPOA Client デバイス名の名前。例えば、mpc0

フラグ

項目 説明
-a MPOA Client 情報のすべてが表示されることを要求します。 このフラグは、統計情報カウンターをリセットしたり、またはトレースを切り替えたりしないことに注意してください。 フラグが入力されない場合、 -a フラグがデフォルト・フラグです。
-c 構成を要求します。
-e 出口 (着呼) キャッシュを要求します。
-i 入り口 (発信) キャッシュを要求します。
-m 使用されている MPOA Server のリストを要求します。
-r 読み取り後、統計情報カウンターをリセットします。
-s 統計情報カウンターを要求します。
-t 全デバッグ・トレースをオン/オフに切り替えます。
-v ショートカット仮想接続のリストを要求します。

すべての有効な呼び出しに対して以下の情報が表示され、 以下のフィールドが含まれています。

デバイス名
MPOA Client のデバイス名を表示します。
MPC 状態
MPOA Client の現在の状態を表示します。

状態例:

Idle               Registering with the ELAN.
Initializing       Registering with the switch.
Operational        Fully operational.
Network Down       Network is currently unavailable.
MPC アドレス
特定の ATM アダプター・ポート・デバイス名の MPOA Client の 20 バイトの ATM アドレスを表示します。 アダプター・ポート・デバイス名も表示されます。
経過時間
統計情報が最後にリセットされてから経過したリアルタイムを表示します。
MPC 構成
-a または -c フラグを使って選択されます。 MPOA Client のネットワーク管理者の事前構成属性または LAN Emulation Configuration Server (LECS) によって提供される値を表示します。
MPC 出口キャッシュ
-a または -e フラグを使って選択されます。 現在の出口キャッシュ・エントリーを表示します。 このエントリーには、それぞれのエントリーと関連のある追加の記述値だけでなく、 エントリーの状態、そのレベル 3 アドレス、および ATM ショートカット・アドレスが含まれています。

状態例

 
Active         Has active shortcut connection.
Purging        Purging the egress MPOA Server entry.
DP Purge       Purging the remote MPOA Client data plane.
Inactive       No current activity on shortcut connection.
MPC 入り口キャッシュ:
-a または -i フラグを使って選択されます。 現在の入り口キャッシュ・エントリーを表示します。 このエントリーには、それぞれのエントリーと関連のある追加の記述値だけでなく、 エントリーの状態、そのレベル 3 アドレス、および ATM ショートカット・アドレスが含まれています。

状態例

Flow Detect    Waiting for packet threshold to enable shortcut.
Resolution     Packet threshold reached, resolving shortcut.
Hold Down      Shortcut resolution failed, waiting for retry.
Resolved       Shortcut resolution sequence complete.
MPOA Server リスト
-a または -m フラグを使って選択されます。 この MPC によって現在知られている MPOA Server のリストを表示します。 それぞれのエントリーには、 MPS を識別した LE Client の名前、MPS ATM アドレス、および MPS LAN MAC アドレスが含まれています。
MPC 統計情報
-a または -s フラグを使って選択されます。 この MPOA Client に関する現在の送信、受信、および一般統計情報を表示します。
ショートカット仮想接続
-a または -v フラグを使って選択されます。 MPOA クライアントによって使用されているショートカット・バーチャル・サーキットの現在のリストを表示します。 このエントリーには、 それぞれのエントリーと関連のある追加の記述値だけでなく、 仮想パス、チャネル値、VC 状態、ATM デバイス名が含まれています。

状態例:

Idle            Call idle.
Signalling      Call placed but not established.
Operational     Call connected; data path valid.
Released        Call released.
Retry           Temporary call failure; will be retried.
Hold Down       Call failure; will be suspended for hold down period.

終了状況

無効な Device_Name が指定される場合、 このコマンドは、デバイスに接続できなかったことを示すエラー・メッセージを作成します。 MPOA は ATM LAN Emulation プロトコルに対するプロトコル拡張機能であり、 対応する、使用可能な LE Client が操作可能にならなければならないことに注意してください。 無効なデバイス・エラー・メッセージの例は、次のとおりです。

MPCSTAT: Device is not an MPOA device.
MPCSTAT: No LEC device with MPOA enabled.
MPCSTAT: Device is not available.