monitord デーモン

目的

LUM (License Use Management) サーバーと通信して、カウント可能なログインごとにコンカレント使用ライセンスを要求します。

構文

monitord [ -t Minutes ] [ -v Version.Release]

説明

オペレーティング・システムは、複数の方法でシステムにアクセスでき、アクセスした方法によって 終了時の動作が異なります。monitord デーモンは、LUM (License Use Management)netlsd への共通インターフェースを提供します。 monitord は、LUM (License Use Management) サーバーと通信して、カウント可能なログインごとにコンカレント使用ライセンスを要求します。

注: LUM (License Use Management) のライセンス供与機能は、システムの浮動ライセンス・モード が使用可能になっている場合にのみ使用されます。

ユーザーがログアウトすると、monitordnetlsd に対して、さらにログインに使用できるように、そのユーザーが使用していたライセンスの終了を要求します。

chlicense -f on コマンドを使用して、浮動ライセンス・モード を使用可能にすると、monitord が始動されます。 浮動ライセンス・モード が使用可能になると、/etc/inittab 内のエントリーを経由して、システムの始動時に monitord が始動されます。 デフォルト (-t オプションを指定せずに呼び出した場合) は、15 分間隔です。

/etc/inittab 内のエントリーは、次のようになっています。

monitord:2:once:/usr/sbin/monitord >/dev/console 2>&1

フラグ

項目 説明
-t Minutes ハートビート間隔の値を分単位で設定します。 値に 0 を設定すると、間隔は無限大になります。 デフォルトは 15 分間隔です。
-v Version.Release 指定されたバージョン およびリリース のライセンスに関する浮動ライセンス・モード を使用可能にします。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。