mkstr コマンド

目的

エラー・メッセージ・ファイルを作成します。

構文

mkstr [ - ] MessageFile Prefix File ...

説明

mkstr コマンドは、単一の C 送信元ファイル、または複数の送信元ファイルから除去できるエラー・メッセージのファイルを作成します。 このコマンドを使用すれば、送信元ファイルとの間で常にエラー・メッセージをスワップインおよび スワップアウトする必要がなくなるので、多数のエラー診断プログラムを含むプログラムのサイズを 小さくし、プログラムなどを実行する際のシステム・オーバーヘッドを軽減できます。

mkstr コマンドは、File パラメーターによって 指定された各ファイルを処理し、その結果作成されたメッセージ・ファイル を、元のファイル名の前に Prefix パラメーターで指定された名前が付いた ファイルに保管します。

送信元ファイル内のエラー・メッセージを処理し、MessageFile パラメーター によって指定されたファイルに入れるために、mkstr コマンドは、 入力ストリーム内の文字列 `error("' キーをオンにします。 "" (2 つの二重引用符) で始まる文字列がメッセージ・ファイルに入れられ、 その後にヌル文字と改行文字が続きます。 メッセージはヌル文字で終了するので、検索の際に便利です。 cat コマンドを使えば、改行文字によってエラー・メッセージ・ファイルの内容を見ることができます。

入力ファイルのメッセージ付きコピーにはファイルへの lseek ポインターが含まれています。このポインターは、次の例で示すように、適切な送信元ファイルに対するメッセージを検索するのに使用できます。

char efilname[] = "/usr/lib/pistrings";
int    efil = -1;
 
error(a1, a2, a3, a4)
{
    char buf[256];
    if (efil < 0) {
        efil = open(efilname, 0);
        if (efil < 0) {
oops:
           perror(efilname);
            exit(1);
        }
     }
    if (lseek(efil,(long) a1,0) <0|| 
         read(efil,buf, 256) <= 0)
        goto oops;
    printf(buf, a2, a3, a4);
}

フラグ

項目 説明
- オプションの - (負符号) によって、大規模な mkstr プログラムの一部を再コンパイルする ために、MessageFile の終わりにエラー・メッセージが入れられます。

  1. 現行ディレクトリーの C 送信元ファイルからファイル pistrings に エラー・メッセージを入れ、これらのファイルの送信元の処理済みコピーをファイル名に接頭部 xx の 付いたファイルへ入れるには、次のように入力します。
    mkstr pistrings xx *.c
  2. 追加送信元ファイルからのエラー・メッセージを ファイル pistrings に追加するには、次のように入力します。
    mkstr - pistrings xx newfile.c

ファイル

項目 説明
/usr/ccs/bin/mkstr mkstr コマンドが入っています。