mkslave コマンド

目的

ypinit コマンドを起動して、NIS マスター・サーバーからマップを検索して取り出し、 ypserv デーモンを始動してスレーブ・サーバーを構成します。

構文

/usr/sbin/mkslave [ -C | -c ] [  -O | -o ] [  -I | -B | -N ] Master

説明

mkslave コマンドは ypinit コマンドを呼び出して、コマンド・ラインで指定するマスター・サーバーからマップを検索します。 ypserv デーモンは、ypinit コマンドが正常終了したら始動します。 Master パラメーターを使用して、マスター・サーバーのホスト名を指定します。 指定したマスター・サーバーは、既に構成され、始動しています。

このコマンドは、System Management Interface Tool (SMIT) smit mkslave 高速パスを使用して実行することができます。

フラグ

項目 説明
-C -n フラグを指定して ypinit コマンドを呼び出します。 mkslave コマンドはエラーが発生しても継続します。 このフラグはデフォルトです。
-c エラーが発生すると、実行を停止します。
-O ドメインに存在するマップを上書きします。
-o ドメインに存在するマップを上書きしません。 このフラグはデフォルトです。
-I 即座に ypinit コマンドを呼び出しますが、次にシステムがリブートされるまで、ypserv デーモンは始動しません。
-N ypinit コマンドを呼び出し、ypserv デーモンを始動します。
-B ypinit コマンドを呼び出し、ypserv デーモンを始動し、ypserv 構成して、システムをリブートします。 このフラグがデフォルトです。

ypinit コマンドを呼び出して、マスター・サーバー host2 にマップを関連付けるには、次のように入力します。

mkslave -O host42

このコマンドは現行マップを上書きします。

ファイル

項目 説明
/var/yp/DomainName ディレクトリー NIS ドメイン用の NIS マップが入っています。