mkrtc コマンド
目的
オペレーティング・システム・インスタンス用の Power SC リアルタイム・コンプライアンスを構成または構成解除します。
構文
Power SC リアルタイム・コンプライアンスを構成するには、以下のようにします。
mkrtc -e email1, email2... [ -a alertStyle ] [ -d debug ] [ -i infoLevel ] [ -s emailSubject ] [ -c minCheckTime ]
Power SC リアルタイム・コンプライアンスを構成解除するには、次のようにします。
mkrtc -u
説明
mkrtc コマンドは、Power SC リアルタイム・コンプライアンスを構成または構成解除するために使用されます。-e フラグを構成するには、E メール・アドレスを引数として指定する必要があります。他のすべてのフラグはオプションです。mkrtc コマンドは、オプションを /etc/security/rtc/rtcd.conf ファイルに保存し、Power SC リアルタイム・コンプライアンス・エントリーを /etc/inittab に追加し、rtcd デーモンを開始します。
構成解除時に、mkrtc コマンドはエントリーを /etc/inittab ファイルから除去し、rtcd デーモンを停止します。
フラグ
フラグ | 説明 |
---|---|
-a alertStyle |
アラート・スタイルを指定します。次の値が有効です。
|
-c minCheckTime | コンプライアンス確認の間の最小時間を指定します。mkrtc コマンドが、ユーザーによって作成されたファイル内でコンプライアンスの影響を検出できるように、このフラグは、ファイル変更トリガーが発生していなくても、定期的にコンプライアンスについて Power SC を検査します。例えば、このフラグは、コンプライアンスの影響が生じている可能性があるホーム・ディレクトリー内の .rhost ファイル作成を検出できます。 デフォルトの最小時間は 30 分です。この値が 0 に設定された場合、ファイルが変更されない限り、コンプライアンス検査が行われることはありません。 |
-d debug | デバッグ・オプションをオンまたはオフになるように指定します。有効な値は On または Off です。デフォルト値は Off です。 |
-e email1, email2... | E メール・アラートが送信される先の E メールのコンマ区切りリストを指定します。 |
-i infoLevel | ファイル変更イベントの情報レベルを指定します。 |
-s emailSubject | E メール・アラートに使用される件名行を指定します。 |
-u | Power SC リアルタイム・コンプライアンスを構成解除します。 |
- コマンド・ラインからオプションを使用して、/etc/security/rtc/rtcd.conf ファイルを更新します。
- /etc/inittab ファイルを pscrtc:2:wait: /usr/bin/startsrc -s rtcd を使用して更新します。
- rtcd デーモンを開始します。
- /etc/inittab ファイルから Power SC リアルタイム・コンプライアンス・エントリーを除去します。
- rtcd デーモンを停止します。
セキュリティー
root ユーザーおよび aix.security.aixpert 権限を持つユーザーだけが、このコマンドを実行する権限があります。
終了状況
値 | 説明 |
---|---|
0 | コマンドが正常に実行されます。 |
>0 | エラーが発生しました。 印刷されるエラー・メッセージには、コマンド失敗のタイプに関する詳細が示されます。 |
例
- Power SC リアルタイム・コンプライアンスを構成するには、次のコマンドを入力します。
# mkrtc -e test@abc.com,dummy@abc.com -a event
このコマンドは、コンプライアンス違反アラートおよびファイル変更のイベントを dummy@abc.com および dummy@abc.com に送信するよう Power SC リアルタイム・コンプライアンスを構成します。アラート・スタイルは event に設定されます。
- Power SC リアルタイム・コンプライアンスを構成解除するには、次のコマンドを入力します。
# mkrtc -u
ファイル
モード | ファイル |
---|---|
rw | /etc/security/rtc/rtcd.conf |