mknod コマンド

目的

スペシャル・ファイルを作成します。

構文

root またはシステム・グループ・メンバーのみが実行

mknod Name { b | c } Major Minor

FIFO (先入れ先出し) ファイル (別称パイプまたはパイプライン) を作成する

mknod Name { p }

説明

mknod コマンドは、スペシャル・ファイル用のディレクトリー・エントリーとそれに対応する i ノードを作成します。 第 1 パラメーターはエントリー・デバイスの名前です。 デバイスを説明する名前を選択します。 mknod コマンドには異なるフラグを持つ 2 つの形式があります。

mknod コマンドの第 1 形式は、root またはシステム・グループのメンバーのみが実行できます。 第 1 形式では、b または c フラグを使用します。 b フラグは、スペシャル・ファイルがブロック指向デバイス (ディスク、ディスケット、テープなど) であることを示します。 c フラグは、スペシャル・ファイルがキャラクター指向デバイス (その他のデバイス) であることを示します。

第 1 形式の最後の 2 つのパラメーターは、Major デバイスと Minor デバイスを指定する番号です。 前者は、オペレーティング・システムがデバイス・ドライバー・コードを見つけるためのものです。 後者は装置ドライブまたは行番号であり、10 進数でも 8 進数でもかまいません。 デバイスのメジャー番号およびマイナー番号は、デバイスの構成方式によって割り当てられ、ODMCuDvDr クラスに保持されます。

メジャー番号およびマイナー番号をこのオブジェクト・クラスに定義することは、システムを通してデバイス定義の整合性を保証するのに重要です。

mknod コマンドの第 2 形式では、p フラグを使用して FIFO パイプラインを作成します。

フラグ

項目 説明
b スペシャル・ファイルがブロック指向デバイス (ディスク、ディスケット、テープなど) であることを示します。
c スペシャル・ファイルがキャラクター指向デバイス (その他のデバイス) であることを示します。
p FIFO (名前付きパイプライン) を作成します。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

  1. 新しいディスケット・ドライブのスペシャル・ファイルを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mknod /dev/fd2  b 1 2

    このコマンドによって /dev/fd2 スペシャル・ファイルが作成されます。 このスペシャル・ファイルは、メジャー・デバイス番号が 1、マイナー・デバイス番号が 2 の特殊ブロック・ファイルです。

  2. 変更の始め新しいキャラクター・ドライブのスペシャル・ファイルを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mknod /dev/fc1  b 1 2
    このコマンドによって /dev/fc1 スペシャル・ファイルが作成されます。 このスペシャル・ファイルは、メジャー・デバイス番号が 1、マイナー・デバイス番号が 2 の特殊キャラクター・ファイルです。変更の終わり
  3. 変更の始めFIFO パイプ・ファイルを作成するには、次のコマンドを入力します。
    mknod fifo1 p
    このコマンドは、名前が fifo1 の FIFO パイプ・ファイルを作成します。変更の終わり

ファイル

項目 説明
/usr/sbin/mknod mknod コマンドが入っています。