mkfifo コマンド

目的

先入れ先出し (FIFO) スペシャル・ファイルを作成します。

構文

mkfifo [ -m Mode ] File ...

説明

mkfifo コマンドは、File パラメーターで指定された FIFO スペシャル・ファイルを指定順に作成します。 -m Mode フラグが指定されていない場合、FIFO ファイルのファイル・モードは、S_IRUSRS_IWUSRS_IRGRPS_IWGRPS_IROTHS_IWOTH 許可のビット単位の包含 OR です。これは、ファイル・モード作成による変更と同じです (umask コマンドを参照)。

mkfifo コマンドは、mkfifo サブルーチンと動作が似ています。

フラグ

項目 説明
-m Mode 新しく作成した FIFO ファイルのファイル許可ビットに、指定したモード値を設定します。Mode 変数は、chmod コマンドで定義したモード・オペランドと同じです。+ (正符号) と - (負符号) の文字が使用されると、初期値 a=rw (すなわち rw-rw-rw- の許可を持つこと) を基準にして解釈されます。

終了状況

このコマンドは以下の終了値を返します。

項目 説明
0 指定したすべての FIFO スペシャル・ファイルが正常に作成されました。
>0 エラーが発生しました。

  1. FIFO スペシャル・ファイルを許可 prw-r—r— で作成するには、次のように入力します。
    mkfifo  -m 644 /tmp/myfifo
    このコマンドは、オーナーには読み取りと書き込み、グループと他のユーザーには読み取り許可のある /tmp/myfifo ファイルを作成します。
  2. prw-r-——- の許可を設定するための - (負符号) オペランドを使用して FIFO スペシャル・ファイルを作成するには、次のように入力します。
    mkfifo  -m g-w,o-rw /tmp/fifo2
    このコマンドは、グループから書き込み許可を除去し、他のユーザーからすべての許可を除去した /tmp/fifo2 ファイルを作成します。

    注: - (負符号) オペランドを使用して複数のファイルを作成する場合には、各モードの指定子をコンマで区切って指定します (コンマの後ろにスペースは必要ありません)。

ファイル

項目 説明
/usr/bin/mkfifo mkfifo コマンドが入っています。