mkCCadmin コマンド

目的

システムが Common Criteria 使用可能セキュリティー・モードで動作するように構成します。

構文

mkCCadmin { [ -m ] | [ -a address ] hostname }

説明

mkCCadmin コマンドは、 Common Criteria 使用可能システム構成で使用するようにセキュリティー・ディレクトリーを初期化します。 分散データベース・ディレクトリーが作成され、シンボリック・リンクが初期化されます。 システムを (-m フラグを使用して) 管理ホストとして構成中の場合は、 追加のファイルシステムが作成され、管理データベース・ファイルのマスター・コピーが保持されます。 これらのファイルは、hd10sec という論理ボリューム名を持つディレクトリー /etc/data.master に保管されます。

管理データベース・ファイルは 3 つのカテゴリーに分けられます。共有する必要のあるファイル、 オプションで共有する可能性のあるファイル、および共有する可能性のないファイルに分けられます。 オプションで共用するファイルは、ファイル /etc/security/files.config で記述しています。 このファイルは、次のような形式の複数行で構成されています。
[y|n]|filename
また、管理者はこのファイルを編集可能です。 オプションで共有するファイル名を選択するには、 管理者が 1 番目のフィールドを値 y に設定します。 オプションで共有するファイルを共有しないファイルにするには、 このフィールドを値 n に設定します。 Common Criteria 使用可能システムのすべてのホストは、 同一の /etc/security/files.config ファイルを持たなければなりません。

システム hostname は、 このコマンドの実行時に /etc/hosts ファイルで定義してください。 そうしない場合は、新規の Common Criteria 使用可能システム管理ホストの IP アドレスを -a オプションと共に指定し、エントリーを /etc/hosts に追加します。

フラグ

項目 説明
-a address アドレスを hostname の IP アドレスとして使用します。
-m ホストを管理マスターとして構成します。

パラメーター

項目 説明
hostname ホスト名を指定します。

終了状況

0
システムは Common Criteria 使用可能モードで動作するように正しく構成されています。
1
システムのインストールで Common Criteria 使用可能オプションが使用されませんでした。
2
システムが Common Criteria 使用可能モードで動作するような構成が正常に実行できませんでした。
3
システムは以前に Common Criteria 使用可能モードで動作するように構成されました。 まだ構成解除は行われていません。

ファイル

項目 説明
/usr/sbin/mkCCadmin mkCCadmin コマンドが入っています。