makedbm コマンド

目的

Network Information Services (NIS) のデータベース・マップを作成します。

構文

マップを作成するには、

/usr/sbin/makedbm [  -b ] [  -i NISInputFile ] [ -o NISOutputFile ] [  -d NISDomainName ] [  -m NISMasterName ] InputFile OutputFile

dbm フォーマット以外のマップを作成する

/usr/sbin/makedbm [ -u dbmFileName ]

説明

makedbm コマンドは NIS マップを作成します。この場合、InputFile パラメーター内で指定されたファイルを 2 つの出力ファイル OutputFile.pagOutputFile.dir に変換します。各入力ファイル内の各行は、単一のデータベース管理プログラム (DBM) レコードに変換されます。

makedbm コマンドは、通常、NIS マップを生成するために /var/yp/Makefile ファイルから呼び出されます。 /var/yp/Makefile ファイルの各行において、最初のスペースまたはタブまでのすべての文字がキーとなります。行の残りは、値のデータです。行が ¥ (円記号) で終了する場合、そのレコードに対するデータは次の行に続きます。NIS クライアントは、# (番号記号) を解釈しなければなりません。なぜなら、makedbm コマンドは # (番号記号) をコメント文字とは扱わないからです。InputFile パラメーターが - (負符号) である場合、makedbm は標準入力から読み取ります。

このコマンドは、YP_LAST_MODIFIED キーを使って出力マップ内に特殊エントリーを生成します。 このキーは、InputFile パラメーターで指定されたファイルが作成された日付、 あるいは現在の時刻 (InputFile パラメーターが - (負符号) である場合) です。

フラグ

項目 説明
-b named ネーム・サーバーを使用して、マップをすべてのサーバーに伝搬します。
-i YP_INPUT_FILE キーを使って特殊エントリーを作成します。
-o YP_OUTPUT_FILE キーを使って特殊エントリーを作成します。
-d YP_DOMAIN_NAME キーを使って特殊エントリーを作成します。
-m YP_MASTER_NAME キーを使って特殊エントリーを作成します。
-u DBM ファイルを元に戻します。つまり、キーと値をシングル・スペースで区切って、1 行に 1 エントリーずつ DBM ファイルを出力します。

ファイル

項目 説明
/var/yp/Makefile NIS マップ作成用規則が入っています。