lvmo コマンド
目的
lvm pbuf チューナブル・パラメーターを管理します。
構文
lvmo -v Name -o Tunable [ =NewValue ]
lvmo -a [ -v vgname ]
lvmo -L [ Tunable ]
説明
lvmo コマンドは、pbuf チューニング・パラメーターを設定または表示します。 等号は、特定のチューナブル・パラメーターを、指定値に設定するために使用できます。 等号を使用しない場合は、 チューナブルの値が表示されます。
重要: lvmo コマンドの誤用が原因で、
パフォーマンスの低下またはオペレーティング・システムの障害が引き起こされる場合があります。
lvmo -a コマンドは、pbuf およびブロック入出力の統計情報を生成します。
pbuf およびブロック入出力レポートには、次のラベルがついています。
ラベル | 説明 |
---|---|
vgname |
-v オプションを使用して指定されたボリューム・グループ名。 |
pv_pbuf_count |
ボリューム・グループに物理ボリュームが追加されたときに追加される pbuf の数。 |
total_vg_pbufs |
ボリューム・グループで使用可能な pbuf の現在の総数。 |
max_vg_pbuf_count |
ボリューム・グループに割り当てることができる pbuf の最大数。 |
pervg_blocked_io_count |
ボリューム・グループのフリー pbuf が不足しているためにブロックされた入出力の数。 |
pv_min_pbuf |
任意のボリューム・グループに物理ボリュームが追加されたときに追加される pbuf の最小数。 |
global_blocked_io_count |
すべてのボリューム・グループについて、 フリー pbuf が不足しているためにブロックされた入出力の数。 |
aio_cache_pbuf_count |
ボリューム・グループの aio_cache 論理ボリュームに使用可能な pbufs の現在の総数。 |
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-a | すべてのチューナブル・パラメーターの値を表示します (tunable = value のペアで 1 行に 1 つずつ)。 |
-o Tunable [=NewValue ] | 値を表示するか、Tunable を NewValue に設定します。 |
-L [ Tunable] | 1 つまたはすべてのチューナブル・パラメーターの特性を、次のフォーマットで 1 行に 1 つずつリストします。
|
チューナブル・パラメーター
項目 | 説明 |
---|---|
pv_pbuf_count | ボリューム・グループに物理ボリュームが追加されたときに追加される pbuf の数。 |
max_vg_pbuf_count | ボリューム・グループに割り当てることができる pbuf の最大数。 注: この値を有効にするには、 ボリューム・グループをいったんオフに変更し、再度オンに変更する必要があります。 この値は rootvg には影響しません。 |
pv_min_pbuf | 任意のボリューム・グループに物理ボリュームが追加されたときに追加される pbuf の最小数。 注: この値を変更するには、ioo コマンドを使用します。 |
aio_cache_pbuf_count | ボリューム・グループの aio_cache 論理ボリュームに割り当てられた pbufs の総数。 |
workQ_size | ボリューム・グループ内の論理ボリュームの入出力要求を追跡するために使用するハッシュ・テーブルのサイズ。 |
終了状況
このコマンドは、正常終了の場合はゼロを戻し、そのほかの場合はゼロ以外の値を戻します。
セキュリティー
このコマンドを実行するには、root 権限が必要です。
RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。
例
pv_pbuf_count
の値を表示するには、次のように入力します。lvmo -v rootvg -o pv_pbuf_count
pv_pbuf_count
の値を 2048 に設定するには、次のように入力します。lvmo -v rootvg -o pv_pbuf_count=2048
- pbuf およびブロックされた入出力に関する統計情報を生成するには、次のように入力します。
lvmo -a
Location
/usr/sbin/lvmo