lsmcode コマンド

目的

システム。アダプター、デバイスのマイクロコードおよびファームウェア・レベルを表示します。

構文

lsmcode [ -A | -d Name ] [ -r | -c ] [ -t [ service | system | adapter | adapter-boot | raid-dasd | backplane ] ]

説明

lsmcode をフラグを指定せずに実行すると、プラットフォーム・システム・ファームウェアのマイクロコード・レベルおよびサービス・プロセッサーがサポートされている場合にはそのマイクロコード・レベルを表示します。 すべてのシステムにサービス・プロセッサーが搭載されているとは限りませんし、すべてのシステムがシステム・プロセッサー・レベルの表示をサポートしているとも限りません。 特定のデバイスに関する情報は -d フラグで表示されます。

-r フラグまたは -c フラグを指定して lsmcode コマンドを実行すると、printf フォーマットで、すなわちメニュー形式ではなく、マイクロコード・レベルが表示されます。この方法は、スクリプトから lsmcode コマンドを実行する場合にお勧めします。

フラグ

項目 説明
-A すべてのサポートされるデバイスのマイクロコード・レベル情報を表示します。 このフラグに使用は -r フラグの使用を想定しています。
-c メニューを使用せずに、マイクロコード/ファームウェア・レベルを表示します。
-d Name 名前付きデバイスのマイクロコード・レベル情報を表示します。
-r マイクロコード/ファームウェア・レベルを表形式で表示します。 タイプがサポートされているか、または必要な場合には、マイクロコード・レベルの前にタイプが表示されます。
現在サポートされているタイプを以下に示します。
system
システム・ファームウェア
service
サービス・プロセッサー
adapter
アダプター機能マイクロコード
adapter-boot
アダプター・ブート・マイクロコード
raid-dasd
RAID アレイでの DASD マイクロコード
backplane
RAID サブシステムでのバックプレーン・マイクロコード
-t マイクロコード・タイプを指定します。指定されたタイプのマイクロコード・レベル情報が表示されます。デバイスで複数のタイプがサポートされている場合にのみ、-t フラグを使用できます。複数タイプをサポートするデバイスを検出するには、-A フラグを使用できます。

  1. システム・ファームウェア・レベルとサービス・プロセッサー (存在している場合) を表示するには、次のように入力します。
    lsmcode -c

    システムは次のようなメッセージを表示します。

    System Firmware level is TCP99256
  2. システム・ファームウェア・レベルとサービス・プロセッサー (存在している場合) をロウ・モードで表示するには、次のように入力します。
    lsmcode -r

    システムは次のようなメッセージを表示します。

    system:TCP99256
  3. RAID アダプター scraid0 のアダプター・マイクロコード・レベルを表示するには、次のように入力します。
    lsmcode -r -d scraid0

    システムは次のようなメッセージを表示します。

    adapter:4.20.18|adapter-boot:4.00.26
    raid-dasd:22:FFC #:DDYS-T0.524D3031.53393446
    raid-dasd:26:FFC #:DDYS-T0.524D3031.53393446
    raid-dasd:2e:FFC #:DDYS-T0.525A3034.53393243
  4. テープ・ドライブ rmt0 のマイクロコード・レベルを表示するには、次のように入力します。
    lsmcode -r -d rmt0

    システムは次のようなメッセージを表示します。

    C009
  5. すべてのサポートされるデバイスのマイクロコード・レベルを表示するには、次のように入力します。
    lsmcode -A

    システムは次のようなメッセージを表示します。

    sys0!system:TCP99256
    rmt0!C009
    scraid0!adapter:4.20.18|adapter-boot:4.00.26
    raid-dasd:22:FFC #:DDYS-T0.524D3031.53393446
    raid-dasd:26:FFC #:DDYS-T0.524D3031.53393446
    raid-dasd:2e:FFC #:DDYS-T0.525A3034.53393243
    .....
  6. RAID アダプター scraid0adapter マイクロコード・タイプのマイクロコード・レベルを表示するには、次のように入力します。
    lsmcode -rd scraid0 -t adapter

    システムは次のようなメッセージを表示します。

    adapter:4.50.01

ファイル

項目 説明
/usr/sbin/lsmcode lsmcode コマンドの場所。

関連情報

diag コマンド。