logins コマンド

注: Logins コマンドは、/etc/passwd および /etc/group ファイルに定義されているローカル・ユーザーまたはローカル・グループのみに関するシステム・ログイン情報の詳細を表示します。

目的

ユーザーおよびシステム・ログイン情報を表示します。

構文

logins [ -a ] [ -m ] [ -o ] [ -p ] [ -s ] [ -t ] [ -u ] [ -x ] [ -g Groups ] [ -l Logins ]

説明

logins コマンドは、ユーザーおよびシステム・ログインに関する情報を 表示します。logins コマンドは、デフォルトで以下の項目を表示します。
  • ユーザー ID
  • 1 次グループ名
  • 1 次グループ ID
  • ユーザー情報の /etc/passwd アカウント・フィールド

出力はユーザー ID でソートされ、システム・ログインの後にユーザー・ログインが表示されます。

選択オプションに応じて、次のフィールドも表示されます。
  • ユーザーまたはシステム・ログイン
  • ユーザー ID 番号
  • 複数グループ名
  • 複数グループ ID
  • ホーム・ディレクトリー
  • ログイン・シェル
  • 4 つのパスワード・エージング・パラメーター
  • /etc/passwd アカウント・フィールド値 (ユーザー名またはその他の情報)
  • 1 次グループ名
  • 1 次グループ ID

フラグ

項目 説明
-a -a フラグを指定すると、デフォルト出力に加えて 2 つのパスワード満了 フィールドが表示されます。これらのフィールドには、未使用のパスワードが自動的に非アクティブになる までの日数や、パスワード満了日付が表示されます。
-g Groups グループに属しているすべてのユーザーを、ユーザー ID でソートして表示します。 グループが複数の場合は、コンマで区切ってリストとして指定します。 Groups には、システムにおいて有効なグループ名を指定しなければなりません。複数のグループ を指定する場合には、グループ名をコンマで区切ります。
-l Logins 要求されたログインを表示します。ログインが複数の場合は、コンマで区切ってリストとして指定します。 Logins には、システムにおいて有効なユーザー名を指定しなければなりません。
-m 複数グループのメンバーシップ情報を表示します。
-o 出力をコロンで区切られた 1 行のフィールドにフォーマットします。
-p パスワードなしでユーザーを表示します。
-s すべてのシステム・ログインを表示します。
-t 出力をユーザー ID の代わりにユーザー名でソートします。
-u すべてのユーザー・ログインを表示します。
-x 選択された各ユーザーに関する情報の拡張セットを表示します。 各ユーザーごとの情報は、ホーム・ディレクトリー、ログイン・シェル、およびパスワード・エージング 情報を含む別々の行に表示されます。 拡張情報には、次の情報が含まれています。
  • パスワード状況
  • パスワード最終変更日時
  • 変更間に必要な日数
  • 変更が必要になるまでの日数
  • ユーザーがパスワード満了警告メッセージを受信してからパスワードが失効するまでの日数
パスワード状況は、省略形で表示されます。PS はパスワード付きログイン、 NP はパスワードなし、LK はロックされていることを示します。

終了状況

0
コマンドは正常に完了しました。
>0
エラーが発生しました。

  1. パスワードが無いすべてのログインをリストするには、次のように入力します。
    logins -p
    出力は次のようになります。
    pwdless      204     staff           1 
    nopwd        208     staff           1
    -p オプションは、パスワードが無いログインのみをリストします。
  2. すべてのシステム・ログインをアルファベット順にソートしてリストするには、次のように入力します。
    logins -st
    出力は次のようになります。
    adm             4       adm             4       
    bin             2       bin             2       
    daemon          1       staff           1       
    lp              11      lp              11      
    lpd             9       nobody          -2      
    root            0       system          0       
    sys             3       sys             3       
    uucp            5       uucp            5
    -t オプションは、ユーザー ID ではなくアルファベット順にソートした ログインを表示します。
  3. ユーザー "root' および "admin" のログイン詳細をリストするには、次のように入力します。
    logins -l root,adm 
    出力は次のようになります。
    root            0       system          0 
    adm             4       adm             4
  4. ユーザー "root" および "admin" のパスワードの使用日数の詳細をリストするには、次のように入力します。
    logins -xl root,adm
    出力は次のようになります。
    root            0       system          0       
                            /
                            /usr/bin/ksh
                            PS 021102 0 0 0
    adm             4       adm             4       
                            /var/adm
                            /sbin/sh
                            PS 000000 0 0 0
    -x オプション を指定すると、これらのログインに関する拡張パスワード情報が検索され、出力に表示されます。
  5. 特定のユーザーの複数グループ情報をコロンで区切られたフォーマットで表示するには、 次のように入力します。
    logins -mol root,adm
    出力は次のようになります。
    root:0:system:0::bin:2:sys:3:security:7:cron:8:audit:10:lp:11 
    adm:4:adm:4:
    この例では、特定のログイン (ユーザー) の複数グループ情報を検索するために -m オプションが使用されています。 -o オプションを指定すると、出力がコロンで区切られたフォーマットで 表示されます。
  6. "staff" および "sys" グループのユーザーをユーザー名でソートして、コロンで区切られた フォーマットで表示するには、次のように入力します。
    logins -tsog staff,sys 
    出力は次のようになります。
    bin:2:bin:2: 
    daemon:1:staff:1: 
    invscout:200:staff:1: 
    root:0:system:0: 
    sys:3:sys:3:

ファイル

項目 説明
/usr/bin/logins logins コマンドが入っています。
/etc/passwd パスワード・ファイルが入っています。
/etc/group グループ・ファイルが入っています。