logger コマンド
目的
システム・ログ内にエントリーを作成します。
構文
logger [ -f File ] [ -i ] [-r [Count] ] [ -p Priority ] [ -t Tag ] [ Message ]
説明
logger コマンドは syslog サブルーチンへのインターフェースを提供します。 このサブルーチンは、システム・ログにエントリーを書き込みます。 Message 変数はコマンド・ラインで指定することができ、直ちに記録されます。 あるいは、File 変数が読み取られ、File 変数の各行が記録されます。 フラグまたは変数を指定しなければ、logger コマンドは標準入力からメッセージが入力されるまで待ちます。 このコマンドは、LOG_KERN 機能によって戻されるメッセージを記録する ことはできません。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-f File | 指定された File 変数を記録します。 Message 変数を指定すると、このフラグは無視されます。 |
-i | 各行でロガー・プロセスのプロセス ID を記録します。 |
-p Priority | 指定された優先順位でメッセージを入力します。 Priority パラメーターは数字で指定するか、facility.level の優先順位指定子で指定することができます。 |
-t Tag | 指定された Tag パラメーターでログの各行にマークを付けます。 |
Message | 記録するメッセージを示します。 この変数を指定しなければ、logger コマンドは、標準入力を記録するかまたは -f File フラグで指定したファイルを記録します。 |
-r Count | バッファー・リソースが使用可能でない場合に、指定の回数だけメッセージのロギングを再試行します。回数が指定されていない場合は、メッセージがログに記録されるまで、メッセージのロギングを再試行します。回数は 1 から 1000 までの正の整数でなければなりません。 |
例
- システムのリブートを示すメッセージを記録するには、次のように入力します。
logger System rebooted
- /tmp/msg1 ファイルに入っているメッセージを記録するには、次のように入力します。
logger -f /tmp/msg1
- デーモン機能のクリティカル・レベル・メッセージを記録するには、次のように入力します。
logger -pdaemon.crit
終了状況
このコマンドは次の終了値を戻します。
項目 | 説明 |
---|---|
0 | 正常終了。 |
>0 | エラーが発生しました。 |
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/bin/logger | logger コマンドが入っています。 |