link コマンド

目的

構文

link File1 File2

説明

link コマンドは、指定されたファイルに link サブルーチンを実行します。 関連するサブルーチンが失敗に終わっても、link コマンドはエラー・メッセージを発行しません。 ユーザーは終了値を調べてコマンドが正常に完了したかどうか確認しなければなりません。 このコマンドは、成功した場合は値 0 を、 指定するパラメーターが少なすぎるかまたは多すぎる場合には値 1 を、 システム・コールが失敗した場合は値 2 を戻します。

注意: link コマンドは、root ユーザーの権限を持つユーザーが、ディレクトリー全体をディレクトリー・ツリーの別の部分に移動するなどの特別な問題を扱えるようにします。 また、ユーザーは、到達できないディレクトリー、 またはそこからエスケープできないディレクトリーを作成することもできます。 次の規則に従って、ディレクトリー構造を注意して保存してください。
  • すべてのディレクトリーに、それ自体にリンクする「.」(ドット) が 1 つあることを確認する。
  • ディレクトリーごとに、その親ディレクトリーへの .. (ドット・ドット) リンクが 1 つあることを確認する。
  • ディレクトリーごとに、そのディレクトリー自身へ、またはその親ディレクトリーへのリンクが 1 つしかないことを確認する。
  • ディレクトリーごとに、そのファイルシステムのルートからアクセス可能であることを確認する。

注: もし、. (ドット) エントリーが破壊されていて、 fsck コマンドでは修復できないとき (ごくまれに発生)、 link コマンドを使用して損傷したディレクトリーの . (ドット) エントリーを復元することができます。 link Dir Dir/. コマンドを使用します。ここで Dir パラメーターは損傷したディレクトリーの名前です。しかし、この方法はディレクトリーが破壊され、fsck コマンドがそれを修復できないときに最後の手段としてだけ使ってください。

リンクしているファイルやディレクトリーを unlink コマンドによって除去することもできますが、 rm コマンドか rmdir コマンドを使用する方が安全です。

既存の file1 に追加リンクを作成するには、次のように入力します。

link file1 file2

ファイル

項目 説明