BOS インストール・オプション

BOS のインストールに使用できるオプションについて説明します。

インストール・オプションを入手できます。それには、3 と入力して「セキュリティー・モデル (Security Model)」を変更し、4 と入力して「More Options (その他のオプション)」フィールド (「インストールおよび設定 (Installation and Settings)」ウィンドウ) を表示します。 このオプションは、インストール・タイプ (上書き、保存、またはマイグレーション) およびセキュリティー・オプションによって異なります。

以下の項目を選択できます。
LV 暗号化 (LV Encryption)
始めに: システムが論理ボリューム (LV) レベルで暗号化を必要としているかどうかを評価します。 プラットフォーム鍵ストア (PKS) の鍵サイズが少なくとも 4k バイトであること、および少なくとも 3 つの PKS スロットが使用可能であることを確認します。
上書きインストールにのみ適用されます。 暗号化を有効にするには、このオプションを Yes に変更します。このオプションを選択すると、以下の画面が表示され、暗号化のために LV を選択できます。
「LV 暗号化 (LV Encryption)」を選択するには、選択項目の番号を入力し、Enter を押します。 以下の画面で yes に設定されている選択項目は、「セキュリティー・モデル (Security Models)」メニューで 「LV 暗号化 (LV Encryption)」yes に設定されている場合に暗号化されるデフォルト LV です。


1. hd4         /........................................... Yes
2. hd2         /usr........................................ No
3. hd9var      /var........................................ Yes
4. hd3         /tmp........................................ No
5. hd1         /home....................................... Yes
6. hd10opt     /opt ....................................... No
7. hd11admin   /admin...................................... No
8. dumplv      Dump device................................. No





>>> 0   Return to security model options.

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>>> Choice [0]:
デジタル署名ポリシー
オペレーティング・システム・インストールが完了した後、追加のソフトウェア・インストールに適用されます。 このオプションは、オペレーティング・システムの上書きインストールおよび保存インストールを目的にのみ用意されています。 「Digital Signature Policy (デジタル署名ポリシー)」は、installp コマンドによって使用されるグローバル設定で、ソフトウェア・パッケージのデジタル署名に対して実行する必要がある検査のレベルを判別します。 ソフトウェア・パッケージは作成時にデジタル署名されます。 ソフトウェア・パッケージをインストールする前に、ソフトウェア・パッケージのデジタル署名が再度検査されて、ソフトウェア・パッケージが変更されていないことが確認されることがあります。 「Digital Signature Policy (デジタル署名ポリシー)」オプションは、以下のいずれかの値で設定できます。
  • none (なし): ソフトウェア・パッケージ・インストールの間、デジタル署名は検査されません。
  • low (低): デジタル署名が無効であれば、警告メッセージが表示されます。 ただし、ソフトウェア・パッケージはインストールされます。
  • medium (中間): デジタル署名が無効であれば、ソフトウェア・パッケージ・インストールを続行するには確認が必要です。
  • high (高): デジタル署名が無効であれば、ソフトウェア・パッケージはインストールされません。
デフォルトで保護
上書きインストールにのみ適用されます。 「Secure by Default (デフォルトで保護)」オプションでは、最小限のソフトウェアのインストールが実行され、さらにクリア・パスワードによるアクセス (Telnet や rlogin など) がすべて除去されます。 「デフォルトで保護」では、 AIX® Security Expert の高セキュリティー設定も適用されます。 「デフォルトで保護 (Secure by Default)」には、システムへの直接接続アクセス (TTY や直接接続表示など) またはセキュアリモート・アクセス手段 (ssh や IPsec Virtual Private Network など) が必要となります。 Secure by Default または AIX セキュリティー・エキスパートについて詳しくは、 セキュリティを参照してください。
デスクトップ
グラフィカル・コンソールを使用した選択項目のみ。 新規および完全上書きインストールの場合、デフォルト・オプションは CDE です。 なしを選択すると、 X11、Java™、perl、SMIT ( グラフィックス・ソフトウェア が選択されている場合) を含む最小限の構成がインストールされます。

GNOME または KDEを選択すると、BOS インストール・プロセスにより、 AIX Toolbox for Linux® Applications メディアの入力を求めるプロンプトが出されます。 このメディアが使用できない場合は、 q と入力して、 AIX Toolbox for Linux Applications メディアなしでインストールを続行できます。 「Install More Software (他のソフトウェアのインストール)」メニューから追加デスクトップを選択することができます。

ユーザー・ボリューム・グループのインポート
マイグレーション・インストールおよび保存インストールにのみ適用されます。 インストールの完了後にユーザー・ボリューム・グループをインポートできます。 そのようなボリューム・グループは後から手動でインポートできます。
グラフィックス・ソフトウェア
新規および完全上書きインストール、および保存インストールにのみ適用されます。 グラフィックス・ソフトウェア・サポートのインストール
システム管理クライアント・ソフトウェア
Java、サービス・エージェント・ソフトウェア、および Power Systems サーバー・コンソール・ランタイム・ソフトウェアをインストールします。
変更の始めTCP/IP ftp および telnet ソフトウェア変更の終わり
変更の始め新規および完全上書きインストール、および保存インストールにのみ適用されます。 bos.net.tcp.ftpbos.net.tcp.ftpdbos.net.tcp.telnet、および bos.net.tcp.telnetd ソフトウェアをインストールするには、選択項目を Yesに変更します。変更の終わり
システム・バックアップを有効にする
「Enable System Backups to install any system (任意のシステムにインストールするためシステム・バックアップを使用可能にする)」を選択すると、 すべてのデバイスがインストールされるので、 システム・バックアップは別のシステムにインストールが可能です。 別のシステムへのシステム・バックアップのインストールについて詳しくは、 システム・バックアップの複製を参照してください。
その他のソフトウェアをインストール
これは、新規完全上書きインストール方式だけでなく保存インストール方式にも適用されます。 BOS インストール・プロセスが終了してから、「Install More Software (他のソフトウェアをインストールする」を選択して、他のソフトウェアをインストールするために選びます。 ソフトウェア・バンドル・ファイルは、必要なパッケージおよびファイルセットを含む各選択項目に対応します。 以下のソフトウェア・バンドルが使用可能です。
	                     Install More Software                         
                                                                           
 1. Kerberos_5 (Expansion Pack)....................................... No 
 2. Server  (Volume 2)................................................ No 
 3. GNOME Desktop (Toolbox for Linux Applications).................... No 
 4. KDE Desktop (Toolbox for Linux Applications)...................... No 
                                                                          
                                                                          
>>> 0  Install with the current settings listed above.                    
                                                                          
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>>> Choice [0]:                                                            
新規完全上書きインストール・オプション (セキュリティー・モデルなし) は以下のようなものになります。
                     Install Options                               
                                                                             
 1.  Desktop..................................................... NONE, CDE, KDE, GNOME   
 2.  Graphics Software......................................................... Yes
 3.  System Management Client Software......................................... Yes
 4.  TCP/IP ftp and telnet Software............................................ No
 5.  Enable System Backups to install any system............................... Yes
     (Installs all devices)

>>> 7.  Install More Software

    0  Install with the current settings listed above.

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>>> Choice [7]: 
マイグレーション・インストール・オプションは以下のとおりです。
                     Install Options                                  

 1.  Enable System Backups to install any system...................... Yes
     (Installs all devices)
 2.  Import User Volume Groups........................................ Yes
  

>>> 0  Install with the current settings listed above.

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>>> Choice [0]:
エディションの選択
standardenterprise、または enterprise_cloud の選択項目を切り替えるには、このメニュー項目の番号を入力します。 エディション選択は、/usr/lib/bos/swidtag ディレクトリーにコピーされるシグニチャー・ファイルを定義します。 署名ファイルは、 IBM® License Metric Tool (ILMT) で使用され、ライセンスへの準拠を促進します。