isnstgtd コマンド

目的

Internet Storage Name Service (iSNS) デーモンを管理します。

構文

isnstgtd -t targetname [ -d debuglevel ]

isnstgtd -s

isnstgtd -h

説明

isnstgtd コマンドは iSNS デーモンを管理します。iSNS デーモンは、iSNS 構成スタンザ・ファイル /etc/tmiscsi/isns_servers に設定された期間で iSNS 登録をリフレッシュします。また始動時に、新規 iSNS サーバーによって送信されたハートビート・メッセージに応答します。

iSNS デーモンを開始するには、-f フラグを指定して isnstgtd コマンドを使用します。また、次のコマンドを使用しても SRC を開始できます。
startsrc -s isnstgtd -a '-t targetname'.

デーモンを強制終了するには、プロセスを強制終了するか、SRC によって停止する必要があります。

制約事項
同一マシン上で複数の isnstgtd デーモンを実行しないでください。
要件
-t または -s フラグは必須です。

isnstgtd iSNS デーモンは、iSCSI ターゲット・モードのターゲットが ODM データベースに定義されている場合にのみ使用できます。このターゲットを考慮に入れるためには、reg_policy 属性が isns または slp&isns に設定されている必要があります。

注: デーモンをデバッグ・モードで、かつゼロより大のデバッグ・レベルで開始するようコマンドに指定されている場合 (isnstgtd -t targetname -d debuglevel)、そのコマンドはデーモンとして実行されません。

フラグ

項目 説明
-t targetname iSNS 通信に、ODM 定義の iSCSI ターゲット・モードのターゲットの使用を指定します。
-d level isnstgtd によって使用されるデバッグ・レベルを指定します。デバッグ・レベルは、0 (重要) から 7 (デバッグ) の間です。
-s (iSNS 構成スタンザ・ファイル /etc/tmiscsi/isns_servers に定義されている) iSNS サーバー構成を、SMIT メニュー形式で標準出力にプリントします。
-h help コマンドの使用法を表示します。

  1. 定義されている iSCSI ターゲットのターゲットに対してデーモンとしてコマンドを実行するには、次のコマンドを入力してください。
    isnstgtd -t tgt
  2. すべてのデバッグ・トレースを指定してデバッグ・モードでコマンドを実行するには、次のコマンドを入力してください。
    isnstgtd -t target -d 7 &

システム・リソース・コントローラー (SRC)

isnstgtd デーモンは、SRC によって管理することもできます。

項目 説明
startsrc -s isnstgtd -a '-t targetname [ -d debuglevel ]' SRC の制御下で iSNS デーモンを開始するために使用されます。
stopsrc -s isnstgtd SRC によって開始された iSNS デーモンを停止するために使用されます。
refresh -s isnstgtd SRC 制御下の iSNS デーモンに、iSNS 構成スタンザ・ファイル /etc/tmiscsi/isns_servers に設定されているその iSNS 登録リフレッシュ期間をリフレッシュするように要求します。