ipsectrcbuf コマンド

目的

IP セキュリティー・サブシステム内のトレース・バッファーの内容をリストします。

構文

ipsectrcbuf [-l {0|1|2}]

説明

IP セキュリティー・サブシステムは、問題があった場合のデバッグに役立てるため、メモリー常駐のトレース・バッファーを保守しています。 バッファーの内容 (固定数の最新のトレース・メッセージ) は、システム・ダンプ内に保管され、このコマンドを引数を指定せずに実行するとリストされます。

フラグ

項目 説明
-l IP セキュリティーのトレース・レベルをセットします。デフォルトでは、9 個の IP セキュリティーのトレース・フックのうち、IPSEC_ERROR トレース・メッセージだけがバッファーに書き込まれます。 他のトレース・フックを使用可能にする、または使用不可にするには、-l フラグに次のいずれかの値を使用します。
0
IPSEC_ERROR トレース・メッセージだけがバッファーに書かれます。これはデフォルトです。
1
IPSEC_ERROR トレース・メッセージの他に、IPSEC_FILTER、IPSEC_CAPSUL、 IPSEC_CRYPTO、IPSEC_TUNNEL がバッファーに書かれます。
2
すべての IP セキュリティー・トレース・メッセージがバッファーに書かれます (つまり、 レベル 1 のメッセージに加えて、IPSEC_FILTER_INFO、IPSEC_CAPSUL_INFO、 IPSEC_CRYPTO_INFO、および IPSEC_TUNNEL_INFO が含まれます)。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。