inurid コマンド
目的
インストール済みソフトウェアの inst_root ディレクトリーからディスクレスまたはデータレス・クライアントおよび workload partitions のインストールに使用される情報を削除します。
構文
説明
inurid コマンドは、インストール済みソフトウェアの inst_root ディレクトリーに保管されているファイルを除去するために使用します。
これらのディレクトリー名の形式は、ソフトウェア・プロダクトの場合は /usr/lpp/ PackageName/inst_root、 AIX® バージョン 4 更新の場合は /usr/lpp/PackageName /OptionName /v.r.m.f/inst_root です。
このコマンドを呼び出すと、コミット済みの状態にあるすべてのプロダクトと更新にかかわる inst_root ディレクトリーが除去されます。 また、installp コマンドにより実行されるアクションなどの将来のインストール・アクションが完了するたびに、 正しい inst_root ディレクトリー情報を除去することを示すインジケーターが、ソフトウェア重要プロダクト・データに保管されます。
注意: ディスク・スペースを節約するために inst_root ディレクトリーを除去すると、そのことによる影響が生じます。これらのディレクトリーを除去すると、システムでworkload partitionsを作成できなくなるか、またはシステムをディスクレス/データレス・クライアントの共用プロダクト・オブジェクト・ツリー (SPOT) サーバーとして使用できなくなります。 また、一度 inst_root ディレクトリーをシステムから除去すると、そのディレクトリーを検索することはできなくなります。 したがって、オペレーティング・システム全体を再インストールしなければ、後でシステムをworkload partitionまたは SPOT サーバーに切り替えられません。
フラグ
項目 | 説明 |
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-q | inst_root ディレクトリーがシステムから除去されたかどうかを照会します。 戻り値 0 は inst_root ディレクトリーが除去されていないことを、戻り値 1 は inst_root ディレクトリーが既に除去されたことを示します。 |
-r | inst_root ディレクトリーをシステムから除去するように要求します。 |
セキュリティー
特権制御: このコマンドを実行できるのは root ユーザーだけです。
RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。
ファイル
項目 | 説明 |
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/usr/lib/instl/inurid | inurid コマンドが入っています。 |