installios コマンド
目的
環境をセットアップし、Virtual I/O Server DVD から NIM リソースを作成して 、仮想入出力論理区画と Integrated Virtualization Manager をインストールし ます。
構文
仮想入出力論理区画または Integrated Virtualization Manager をインストールする ために環境をセットアップし、NIM リソースを作成する構文は、次のとおりです。
installios [ -p partition_name -i ipaddrorhostname -S subnet_mask -g gateway -d path -s system_name -r profile [ -n ] [ -P speed ] [ -D duplex ] [ -l language ] [ -L location ] [ -V vlan_tag ] [ -Y vlan_priority ] ]
セットアップ・プロセスからタスクを終結処理するには、次のようにします。
説明
installios コマンドは、仮想入出力論理区画と Integrated Virtualization Manager をインストールするために、Virtual I/O Server DVD から NIM リソースを作成します。 NIM クライアント上での呼び出し時、bos.sysmgt.nim.master ファイルセット の位置とともに -L フラグを指定する必要があります。 installios コマンドは、そのクライアントを NIM マスターとして構成 し、ioserver 論理区画または Integrated Virtualization Manager を インストールするために、Virtual I/O Server DVD からリソースを作成します。 その論理区画または Integrated Virtualization Manager のインストール完了後 、installios コマンドは NIM マスターを元の状態に戻すことができます。 これを行うには、作成されたリソースをその DVD から除去するか、NIM マスター の構成を解除します。 フラグはすべてオプションです。 フラグが無指定の場合、installios ウィザードが稼働し、ユ ーザーはフラグ情報を対話式に入力することを求められます。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-d path | インストール・イメージ (/dev/cd0) へのパスまたは backupios コマンド を使用して作成した Virtual I/O Server のシステム・バックアップへのパ スを指定します。 また、このパスを使用して、リモート NFS マウント可能位置 (hostname:/path_to_backup など) を指定できます。 |
-D duplex | 通信上の二重 (オプション) を指定します。これは、クライアントのネットワーク・インターフェースの構成に使用する二重設定です。クライアントのネットワーク・インターフェースが、duplex パラメーターをサポートしている必要があります。この値には、full 、half 、または auto を指定できます。このフラグを指定しない場合、デフォルト値は full になります。
|
-f | クリーンアップを強制的に実行して、仮想入出力論 理区画または Integrated Virtualization Manager にインストールされていないリソースの割り当て 解除および除去を行います。 |
-g gateway | クライアント・ゲートウェイ (Virtual I/O Server のオペレーティング・ システムのネットワーク・インストール時にクライアントが使用するデフォルト・ゲートウェイ) を 指定します。 |
-i ipaddrorhostname | クライアント IP アドレスまたはホスト名を指定します (この IP アドレスまたはホスト名を使用して、クライアントのネットワーク・インターフェースが Virtual I/O Server オペレーティング・システムのネットワーク・インストール用に構成されます)。 |
-l language | 言語 (オプション) を指定します。指定した言語で、ご使用条件がインストールの前に表示されます。 ご使用条件が表示されるときには、ご使用条件に同意するかどうかを尋ねるプロンプトが出されます。 プロンプトに y と応答した場合は、インストールが進行し、インストール後に Virtual I/O Server の ご使用条件を自動的に同意したことになります。 プロンプトに n と応答した場合は、installios コマンドが終了し、イ ンストールは進行しません。 このフラグが無指定の場合、インストールは進行しますが、インストール後に、ご使 用条件を手動で同意するまで Virtual I/O Server は使用可能となりませ ん。 |
-L location | bos.sysmgt.nim.master ファイルセットの位置を指定して、クライアントが NIM マスターとなるように構成します。 |
-n | クライアントのネットワーク・インターフェースを構成しないことを指定します。このフラグが指定されていると、クライアントのネットワーク・インターフェースは、インストール完了後に installios コマンドに付くフラグに指定された IP 設定値を使用して構成されることはありません。 |
-p partition_name | パーティション名を指定します。このパーティション名は、Virtual I/O Server のオペレーティン グ・システムとともにインストールされる LPAR の名前です。 このパーティションのタイプは Virtual I/O Server にする必要があり、そのパーテ ィション名は HMC に示されている名前と一致させる必要があります。この名前はホスト名ではありません。 |
-P speed | 速度 (オプション) を指定します。これは、クライアントのネットワーク・インターフェースを構成するときに使用する通信速度です。クライアントのネットワーク・インターフェースが、speed パラメーターをサポートしている必要があります。この値には、10 、100 、1000 、または auto を指定できます。このフラグを指定しない場合、デフォルト値は 100 です。
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-r profile | プロファイル名を指定します。この名前は、インストールされる ハードウェア・リソースを含むプロファイルの名前です。 |
-s system_name | 管理対象システム (HMC が維持する管理対象システムの名前) を指定します。 この名前は HMC に示されている名前と一致させる必要があります。この名前はホスト名ではありません。 |
-S subnet_mask | クライアント・サブネット・マスクを指定します (このサブネット・マスクを使用して、Virtual I/O Server のオペレーティング・システムのネットワーク・インストールに対応するように、クライアントのネットワーク・インターフェースが構成されます)。 |
-u | 環境をクリーンアップして、NIM マスターを元の状態に戻します。 |
-U | NIM マスターの構成を解除します。 |
-V vlan_tag | 仮想ネットワーク通信用のネットワークのインストール時にイーサネット・フレームにタグ付けするために使用される仮想ローカル・エリア・ネットワーク (VLAN) のタグ識別子 (0 から 4094) を指定します。 |
-Y vlan_priority | 仮想ネットワーク通信用のネットワークのインストール時にイーサネット・フレームにタグ付けするために使用される仮想ローカル・エリア・ネットワーク (VLAN) のタグ優先順位 (0 から 7) を指定します。 |
終了状況
項目 | 説明 |
---|---|
0 | installios コマンドは正常に終了しました。 |
セキュリティー
installios コマンドを実行するには、root 権限を持っている必要があります。
例
- クライアント 9.3.6.234 のインストールのために、NIM マスター上で仮想入出力リソースを作成するには、次のように入力します。
installios -d /dev/cd0 -i 9.3.6.234 -g 9.3.6.1 -S 255.255.255.0
- /tmp に bos.sysmgt.nim.master ファイルセットが含まれている
クライアント 9.3.6.234 をインストールするために、NIM クライアント
上で Virtual I/O リソースを作成するには、次のように入力します。
installios -d /dev/cd0 -i 9.3.6.234 -g 9.3.6.1 -S 255.255.255.0 -L /tmp
- 仮想入出力リソースの作成時に実行されるタスクをクリーンアッ
プするには、次のように入力します。
installios -u
- まだインストールされていない論理区画上の
仮想入出力リソースの作成時に実行されたタスクをクリーンアップする
には、次のように入力します。
installios -u -f
- 仮想入出力リソースの作成後にタスクをクリーンアップし、NIM の構
成を解除するには、次のように入力します。
installios -u -U
Location
/usr/sbin/installios
ファイル
項目 | 説明 |
---|---|
/usr/sbin/installios | installios コマンドが入っています。 |
/etc/niminfo | NIM により使用される変数が入っています。 |