hostmibd デーモン

目的

hostmibd dpi2 サブエージェント・デーモンをバックグラウンド・プロセスとして始動します。

構文

hostmibd [ -f File] [-d [Level]] [-h Hostname] [-c Community]

説明

hostmibd コマンドは hostmibd dpi2 サブエージェントを始動します。 このコマンドは、root 権限を持つユーザーまたはシステム・グループのメンバーのみが発行できます。

hostmibd デーモンは RFC 1592 で定義されている 標準 Simple Network Management Protocol Distributed Protocl Interface Version 2.0 を使用してコンパイルします。 これは dpiPortForTCP.0 (1.3.6.1.4.1.2.2.1.1.1.0) を介して dpi2 エージェントと 通信するときに、dpi2 サブエージェントとして動作します。dpiPortForTCP.0 (1.3.6.1.4.1.2.2.1.1.1.0) は RFC 1592 Section 3.1 に定義されています。

MIB (管理情報ベース) は RFC 1155 に定義されています。 hostmibd が管理する特定の MIB 変数は RFC 2790 に定義されています。 hostmibd が管理する実際の MIB 変数は次の 6 つのサブツリーです。
  • hrSystem (1.3.6.1.2.1.25.1)
  • hrStorage (1.3.6.1.2.1.25.2)
  • hrDevice (1.3.6.1.2.1.25.3)
  • hrSWRun (1.3.6.1.2.1.25.4)
  • hrSWRunPerf (1.3.6.1.2.1.25.5)
  • hrSWInstalled (1.3.6.1.2.1.25.6)

hostmibd デーモンは、 通常、/etc/rc.tcpip シェル・スクリプトが呼び出されたときのシステム起動の間に実行されます。

hostmibd デーモンは SRC (システム・リソース・コントローラー) を使用して制御されます。 コマンド・ラインに hostmibd を入力することはお勧めできません。

次の SRC コマンドを使用して hostmibd デーモンを操作します。
startsrc
サブシステム、サブシステム・グループ、またはサブサーバーを始動します。
stopsrc
サブシステム、サブシステムのグループ、またはサブサーバーを停止します。
refresh
サブシステムまたはサブシステム・グループが該当する構成ファイルを再読み取りします。
lssrc
サブシステム、サブシステム・グループ、またはサブサーバーの状況を取得します。 lssrc コマンドを詳細形式のステータスを要求して発行したユーザーが root ユーザーではない場合、 コミュニティー名情報は表示されません。

フラグ

項目 説明
-c Community 指定されたコミュニティー名を使用します。-c フラグが指定されなければ、デフォルトのコミュニティー名は「public」です。
-d Level トレース/デバッグのレベルを指定します。レベルは次のとおりです。
  • 0 = 最低レベル
  • 8 = DPI レベル 1
  • 16 = DPI レベル 2
  • 32 = 内部レベル 1
  • 64 = 内部レベル 2
  • 128 = 内部レベル 3
複数トレース・レベルの番号を付加します。 -d フラグが指定されていて Level が指定されていない場合、 デフォルトのレベルは 56 です。 -d フラグが指定されていなければ、デフォルトのレベルは 0 です。
-f File デフォルト以外の構成ファイルを指定します。-f フラグが指定されていなければ、 デフォルトの構成ファイルは /etc/hostmibd.conf です。 このファイル・フォーマットの情報は /etc/hostmibd.conf ファイルを参照してください。
-h Host 要求を指定されたホストに送信します。Host 値には、IPv4 アドレス、IPv6 アドレス、またはホスト名のいずれかを指定できます。-h フラグが指定されていない場合、デフォルトの宛先ホストは 'loopback' (127.0.0.1) です。

  1. hostmibd デーモンを始動するには、次のようなコマンドを入力します。
    startsrc -s hostmibd -a "-f /tmp/hostmibd.conf"
    このコマンドは hostmibd デーモンを始動し、 構成ファイルを /tmp/hostmibd.conf から読み取ります。
  2. hostmibd デーモンを停止するには、通常次のように入力します。
    
    stopsrc -s hostmibd
    このコマンドは hostmibd デーモンを停止します。-s フラグは、後に続くサブシステムを停止させることを指定します。
  3. hostmibd から簡略状況を取得するには、次のように入力します。
    lssrc -s hostmibd
    このコマンドは、デーモン名、デーモンのプロセス ID、デーモンの状態 (アクティブまたは非アクティブ) を戻します。
  4. hostmibd デーモンから詳細形式のステータスを取得するには、次のように入力します。
    
    lssrc -ls hostmibd
    ユーザーが root ユーザーであれば、この詳細形式のステータス・レポートによって 構成パラメーターが /etc/hostmibd.conf にリストされます。

ファイル

項目 説明
/etc/hostmibd.conf hostmibd コマンドの構成パラメーターを定義します。
/etc/mib.defs SNMP エージェントとマネージャーが認識して処理する必要のある管理情報ベース (MIB) 変数を定義します。