ha_star コマンド

目的

高可用性イベントを処理します。

構文

ha_star [ -C ]

説明

ha_star コマンドは、汎用性のある高可用性処理コマンドです。 ファームウェアが CPU の障害の前触れを報告すると、オペレーティング・システムは、 /etc/rc.ha_star を使用して、このコマンドを自動的に起動します。

フラグを指定しないで ha_star を起動する場合は、 新規のイベントしか処理されません。新規のイベントが見つからないと、 ha_star は終了します。

ha_star は、実行中はすべての新規イベントを処理します。 ha_star が既にあるイベントを処理している最中に到着したイベントも、 処理の対象になります。 ha_star のインスタンスは、一度に 1 つしか実行できません。 2 番目のインスタンスを起動すると、ha_star は終了します。

オペレーティング・システムは、高可用性イベントが報告されると、 ha_star を起動します。 イベント処理は、失敗したり、取り消されたりする (例えばシグナルによって) 場合があります。 打ち切られたり取り消されたりしたイベントは、カーネル内のメモリーに保存されます。 異常終了の原因が取り除かれれば、イベント処理を再試行することができます。 このときは、システム管理者は手動で ha_star を起動します。

ha_star コマンドは、 エラーまたは障害のエラー・ログ・エントリーを生成します。

イベント型による記述

ha_star コマンドは、オペレーティング・システムによって起動され、 プロセッサー障害イベントの前触れが検出されると、CPU の割り当てを解除します。 スレッドの中には、割り当てが解除される CPU にバウンドしたままのものがあるので、 この割り当て解除は失敗する場合もあります。 場合によっては、システム管理者が、 割り当て解除が失敗する原因となった状態を改善することができます。 例えば、最後の論理 CPU にバウンドされているスレッドを使用するアプリケーションを識別して、 停止することができるかもしれません。

-C フラグは、 再開される高可用性イベントが CPU の割り当て解除イベントであることを示しています。

フラグ

項目 説明
-C 再開されるイベントが CPU の割り当て解除となるように指定します。

ファイル

項目 説明
/usr/sbin/ha_star ha_star コマンドが入っています。