ODM コマンドとサブルーチン

オブジェクトおよびオブジェクト・クラスは、ODM によって、作成、追加、変更、検索、表示、削除、および除去を行うことができます。 ODM コマンドは、コマンド・ラインで入力します。

ODM サブルーチンを C 言語プログラムに入れて、オブジェクトおよびオブジェクト・クラスを処理することができます。 ODM サブルーチンは、サブルーチンが失敗すると -1 の値を戻します。特定のエラー診断が、odmerrno 外部変数 (odmi.h インクルード・ファイルで定義される) として戻されます。 odmi.h インクルード・ファイルには、ODM エラー診断定数も組み込まれています。

注: サブルーチンを使って C 言語プログラムを作成する場合、オプション -binitfini:__odm_initfini_init:__odm_initfini_fini を使用してください。

コマンド

ODM コマンドを以下に示します。

コマンド	説明
odmadd	オブジェクトをオブジェクト・クラスに追加します。 odmadd コマンドは、ASCII スタンザ・ファイルを入力と見なし、スタンザ・ファイルで検出されるオブジェクトを、オブジェクト・クラスに組み入れます。
odmchange	指定されたオブジェクト・クラスの特定のオブジェクトを変更します。
odmcreate	空のオブジェクト・クラスを作成します。 odmcreate コマンドは、オブジェクト・クラスを記述する ASCII ファイルを入力と見なし、これらのオブジェクト・クラスのオブジェクトにアクセスするアプリケーションが使用する、C 言語 .h および .c ファイルを作成します。
odmdelete	オブジェクト・クラスからオブジェクトを除去します。
odmdrop	オブジェクト・クラス全体を除去します。
odmshow	オブジェクト・クラスの説明を表示します。 odmshow コマンドは、オブジェクト・クラスを入力と見なし、オブジェクト・クラス情報を odmcreate コマンド・フォーマットに変えます。
odmget	オブジェクト・クラスからオブジェクトを検索し、オブジェクト情報を odmadd コマンド・フォーマットに変えます。

サブルーチン

ODM サブルーチンを以下に示します。

サブルーチン	説明
odm_add_obj	新規オブジェクトをオブジェクト・クラスに追加します。
odm_change_obj	オブジェクトの内容を変更します。
odm_close_class	オブジェクト・クラスをクローズします。
odm_create_class	空のオブジェクト・クラスを作成します。
odm_err_msg	メッセージ文字列を検索します。
odm_free_list	odm_get_list サブルーチンに割り当てられたメモリーを解放します。
odm_get_by_id	オブジェクトを、その ID を指定して検索します。
odm_get_first	オブジェクト・クラスの、指定された基準に一致する最初のオブジェクトを検索します。
odm_get_list	オブジェクト・クラスの、指定された基準に一致するオブジェクトのリストを検索します。
odm_get_next	オブジェクト・クラスの、指定された基準に一致する次のオブジェクトを検索します。
odm_get_obj	オブジェクト・クラスから、指定された基準に一致するオブジェクトを検索します。
odm_initialize	ODM セッションを初期化します。
odm_lock	オブジェクト・クラスまたはクラスのグループをロックします。
odm_mount_class	指定されたオブジェクト・クラスについて、クラス・シンボル構造体を検索します。
odm_open_class	オブジェクト・クラスをオープンします。
odm_rm_by_id	オブジェクトを、その ID を指定して除去します。
odm_rm_obj	オブジェクト・クラスから、指定された基準に一致するすべてのオブジェクトを除去します。
odm_run_method	指定されたオブジェクトのメソッドを呼び出します。
odm_rm_class	オブジェクト・クラスを除去します。
odm_set_path	オブジェクト・クラスを探すデフォルト・パスを設定します。
odm_unlock	オブジェクト・クラスまたはクラスのグループをアンロックします。
odm_terminate	ODM セッションを終了します。