Malloc trace

Malloc Trace は、malloc サブシステムに対して、トレース機能と共に使用するオプションの拡張機能を提供します。

mallocrealloc、および free サブルーチンのトレースが、問題判別とパフォーマンス分析で使用するために記録されます。

Malloc Trace はデフォルトでは使用可能になりませんが、 プロセスを始動する前に MALLOCDEBUG 環境変数によって使用可能にして構成できます。

malloc trace で記録されるイベント

Malloc Trace で使用されるトレース・フック ID は以下のとおりです。
  • HKWD_LIBC_MALL_SUBSYSTEM
  • HKWD_LIBC_MALL_INTERNAL

HKWD_LIBC_MALL_SUBSYSTEM に関してトレースが使用可能になっている場合は、入力パラメーターと、mallocrealloc、および free サブルーチンの各呼び出しに対する戻り値がトレース・サブシステムに記録されます。

HKWD_LIBC_MALL_INTERNAL のトレースが使用可能にされていて、かつ Malloc 検出デバッグ・ツールが使用可能にされている場合は、Malloc 検出が malloc サブシステムの内部データ構造にエラーを検出すると、Malloc トレースはトレース・イベントをログに記録します。

malloc trace の使用可能化

Malloc Trace はデフォルトでは使用可能になりません。 MALLOCDEBUG 環境変数を設定することによって使用可能となり構成されます。 Malloc Trace を使用可能にするには、 コマンド・ラインに以下のように入力することによって、MALLOCDEBUG 環境変数を設定します。
MALLOCDEBUG=trace
他の malloc デバッグ機能を使用可能にするには、 MALLOCDEBUG 環境変数を次のように設定します。
MALLOCDEBUG=[trace, other_option]

制限