メモリー操作サービスのリスト

メモリー関数は、メモリー域というメモリー内の文字の配列を対象として作動します。

これらのサブルーチンによって、ユーザーは以下のことを行うことができます。

  • メモリー域内の文字を見つける
  • メモリー域間で文字をコピーする
  • メモリー域の内容を比較する
  • メモリー域をある値に設定する

メモリー関数を使用するために、 コンパイラーに特殊なフラグを指定する必要はありません。 しかし、これらの関数のヘッダー・ファイルをプログラム内に組み込む必要があります。 ヘッダー・ファイルを組み込むには、次のステートメントを使用します。

#include <memory.h>

以下のメモリー・サービスが提供されています。

サービス 説明
compare_and_swap データを比較し、スワップします。
fetch_and_add 単一のワード変数をアトミックに更新します。
fetch_and_and または fetch_and_or 単一のワード変数を自動的に設定またはクリアします。
malloc free realloc calloc mallopt mallinfo、 または alloca メモリーを割り当てます。
memccpymemchrmemcmpmemcpymemset または memmove メモリー操作を行います。
サービス 説明
moncontrol monitor サブルーチンによる初期化の後、実行プロファイルの作成を開始および停止します。
monitor 関数パラメーターで定義されたデータ域を用いて、 実行プロファイルの作成を開始および停止します。
monstartup デフォルト・サイズのデータ域を用いて、 実行プロファイルの作成を開始および停止します。
mprotect 共有メモリー・セグメント内の指定されたアドレス範囲のアクセス保護を変更します。
msem_init マップされたファイルまたは共有メモリー領域でセマフォーを初期化します。
msem_lock セマフォーをロックします。
msem_remove セマフォーを除去します。
msem_unlock セマフォーをアンロックします。
msleep セマフォーが使用中のとき、プロセスをスリープにします。
mwakeup セマフォー待ちのプロセスをウェイクアップします。
disclaim メモリー・アドレス範囲の内容を否定します。
ftok 標準のプロセス間通信キーを生成します。
getpagesize システム・ページ・サイズを入手します。
psdanger 使用可能なフリー・ページング・スペースの量を定義します。
shmat 共有メモリー・セグメントまたは マップされたファイルを現行プロセスに接続します。
shmctl 共有メモリー操作を制御します。
shmdt 共有メモリー・セグメントを切り離します。
shmget 共有メモリー・セグメントを入手します。
swapon 指定したブロック・デバイスへのページングまたはスワッピングをアクティブにします。
swapqry デバイス状況を戻します。