J2_CFG_ASSIST ioctl 操作は、JFS2 ファイルシステムのパフォーマンス統計を戻します。
J2_CFG_ASSIST ioctl 操作は、
/usr/include/sys/lvdd.h ファイルで定義されているとおりに
cfg_assist 構造体を戻します。 この構造体には以下のフィールドがあります。
フィールド |
説明 |
throughput |
ファイルシステム下のディスクの平均スループット (MB/秒)。 サポート対象のストレージ・デバイスの場合、スループットはそのデバイスから取得されます。それ以外の場合は、ファイルシステムのランタイム・スループットが返されます。 |
latency |
ファイルシステム下のすべてのディスクの平均待ち時間 (ミリ秒)。 サポート対象のストレージ・デバイスの場合、スループットはそのデバイスから取得されます。それ以外の場合は、ファイルシステムのランタイムの待ち時間が返されます。 |
flags |
使用するフラグ。 有効なフラグのリストについては、/usr/include/sys/lvdd.h ファイルを参照してください。 |
vg_max_transfer |
ボリューム・グループ (VG) の最大転送サイズ (KB)。 vg_max_transfer フィールド値は、1 つの入出力要求でボリューム・グループのディスクに転送できるデータの最大量です。 |
write_atomicity |
書き込み原子性 (バイト数)。 write_atomicity フィールド値は、位置合わせされた境界に書き込まれる際に分割されないバイトの最大数です。 |
J2_CFG_ASSIST ioctl 操作は、サポート対象のストレージ・デバイスに対してのみ以下のパラメーターを戻します。それ以外の場合は、ヌル値を戻します。
パラメーター |
説明 |
atomicWriteAlignment |
書き込み原子性に必要な位置合わせ (バイト数)。 |
ideal_sequential_read_size |
ファイルシステム下のディスクの理想的な順次読み取りサイズ (KB)。 |
ideal_sequential_write_size |
ファイルシステム下のディスクの理想的な順次書き込みサイズ (KB)。 |
ideal_random_read_size |
ファイルシステム下のディスクの理想的なランダム読み取りサイズ (KB)。 |
ideal_random_write_size |
ファイルシステム下のディスクの理想的なランダム書き込みサイズ (KB)。 |
stripsize |
ファイルシステム下のディスクのストリップ・サイズ (KB)。 これは RAID アレイの単一スピンドルで隣接したデータの量です。 |
stripesize |
Stripesize パラメーターの値は KB です。 (Stripesize = stripsize × RAID アレイのスピンドル数 - パリティー。) |
parallelism |
並列して同時に読み取りまたは書き込みできる RAID デバイスを構成するスピンドルの数。 |
戻り値
この操作を完了すると、0 の値が戻されます。 この操作が失敗すると -1 の値が戻され、
errno グローバル変数が以下のいずれかの値に設定されます。
値 |
説明 |
EFAULT |
パラメーターのコピーが失敗したことを示します。 |
ENOMEM |
メモリーの割り当てが失敗したことを示します。 |
EAGAIN |
ファイルシステム下のいずれかの物理ボリュームに対してランタイム統計が使用不可であることを示します。 ファイルシステムにより多くの入出力が発行された後は、再試行してください。 |