ファイル状況

ファイル状況情報は i ノードにあります。

stat サブルーチンは、 ファイルに関する情報を戻すために使用します。 stat サブルーチンは、 ファイル・タイプ、ファイル・オーナー、アクセス・モード、ファイル・サイズ、リンク数、i ノード番号、 およびファイル・アクセス回数を報告します。 これらのサブルーチンは、Buffer 変数によって指定されるデータ構造体に情報を書き込みます。 プロセスは、指定されたファイルへのパス内のディレクトリーに関する検索許可を持っていなければなりません。

サブルーチン 説明
stat Path パラメーターによって指定されたファイルに関する情報を戻すサブルーチン。 ファイルのサイズを Buffer 変数によって指定される構造体に示すことができない場合、 stat は errno が EOVERFLOW に設定されて失敗します。
lstat シンボリック・リンクに関する情報を提供するサブルーチン。 stat サブルーチンはリンクによって参照されるファイルに関する情報を戻します。
fstat ファイル・ディスクリプターを使用して、 オープン・ファイルからの情報を戻します。

statfsfstafs、 および ustat サブルーチンはファイルシステムに関する状況情報を戻します。

サブルーチン 説明
fstatfs 指定されたファイル・ディスクリプターに関連するファイルが入っているファイルシステムに関する情報を戻します。 戻り情報の構造体の説明は、statfs および fstatfs サブルーチンについては /usr/include/sys/statfs.h ファイルに、 ustat サブルーチンについては ustat.h ファイルにあります。
statfs Path パラメーターによって指定されたファイルが入っているファイルシステムに関する情報を戻します。
ustat Device 変数によって指定されたマウント済みファイルシステムに関する情報を戻します。 このデバイス ID はいずれかのファイルに関するもので、/usr/include/sys/stat.h ファイルに定義済みの stat 構造体の st_dev フィールドを調べることによって判別することができます。ustat サブルーチンは、statfs および fstatfs サブルーチンで置き換えられます。
utimes および utime i ノード内のファイル・アクセス時間と変更時間を変更することによって、ファイル状況情報にも影響を与えます。