gencopy コマンド

目的

さまざまなパッケージ・フォーマット (installp、RPM、ISMP) のソフトウェア・プロダクトを コピーできるようにします。

構文

ソフトウェアをメディアからターゲット・ロケーションにコピーするには

gencopy -d Media [ -t TargetLocation ] [ -D ] [ -b bffcreateFlags ] [ -U ] [ -X ] -f File | CopyList... | all

ソフトウェア・プロダクトおよびパッケージをメディア上に表示するには

gencopy -L -d Media [ -D ]

説明

gencopy コマンドは、 bffcreate コマンドに対するラッパーです。 このコマンドは、コピーする必要があるイメージを判別し、 適切なコマンドを呼び出します。RPM、ISMP、または必要なファイルのリストが不明なイメージの その他のタイプでは、サブディレクトリー内の全ファイルがターゲット・ロケーションにコピーされます。

フラグ

項目 説明
-b bffcreateFlags 有効な lqvwS フラグを指定します。
-d Media インストール・イメージが存在するデバイスまたはディレクトリーを指定します。 メディアはデバイス (/dev/cd0/dev/rmt0) でも、 ディレクトリーでもかまいません。
-D デバッグ・モードを指定します。 このフラグは、このスクリプトをデバッグするためのものです。 これにより大量の出力が作成されるため、通常の操作にこれを使用すべきではありません。
-f File ターゲット・ロケーションにコピーするイメージのリストを入れるファイルを指定します。 installp、RPM、および ISMP のイメージには、プレフィックスをそれぞれ I:R:、および J: と付ける必要があります。 暫定修正パッケージにはプレフィックス E: を付けてください。
-L メディア上にインストール・パッケージをリストします。 このリストはコロンで区切られ、次のような情報を含んでいます。

file_name:package_name:fileset:V.R.M.F:type:platform:Description

bos.sysmgt:bos.sysmgt:bos.sysmgt.nim.client:4.3.4.0:I:R:Network Install Manager - Client Tools

bos.sysmgt:bos.sysmgt:bos.sysmgt.smit:4.3.4.0:I:R:System Management Interface Tool (SMIT)

-t TargetLocation インストール・イメージ・ファイルが保管されるディレクトリーを指定します。-t フラグを指定しない場合、ファイルは /usr/sys/inst.images ディレクトリーに保管されます。
-U 必要に応じて、宛先リポジトリーのディレクトリー構造を現行標準にアップグレードします。現行標準では、イメージがパッケージ・タイプおよびアーキテクチャーに 応じて、サブディレクトリーに編成することが必要です。 例えば、installp イメージは、 SaveDir/installp/ppc ディレクトリーにあります。この構造が入っているソースからコピーする ときは、コピー先が適合する必要があります。 -U フラグを指定すると、gencopy コマンドは、 適切なサブディレクトリー構造をユーザーのリポジトリーに作成し、 既存のイメージがあればそれらを適切なロケーションに移動します。 このフラグは、その後に無効な手動コピーが行われない限り、一度だけ使用すれば済みます。
-X スペースが必要な場合に、自動的にファイルシステムを拡張します。

セキュリティー

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権命令を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権についての詳細情報は、「セキュリティー 」の『特権コマンド・データベース』を参照してください。 このコマンドに関連した特権および権限のリストについては、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドの項を参照してください。

イメージをすべて、CD (/dev/cd0) から、 LPP_SOURCE (/export/lpp_source/500) にコピーするには、 次のように入力します。

gencopy -d  /dev/cd0 -t  /export/lpp_source/500 all

ファイル

項目 説明
/usr/sbin/gencopy  
/usr/sys/inst.data/sys_bundles  
/usr/sys/inst.data/user_bundles