elogevent コマンド
目的
イベント応答リソース・マネージャー (ERRM) によって生成されたイベント情報のログを、 指定されたログ・ファイルに記録します。
構文
elogevent [-h] log_file
説明
elogevent は、イベント応答リソース・マネージャー (ERRM) によってイベント発生時に ERRM が生成する環境変数にポストされるイベント情報をキャプチャーします。 このスクリプトは、イベント応答リソースによって実行されるアクションとして使用できます。 また、その他のユーザー定義アクションを作成するためのテンプレートとしても使用できます。 このスクリプトは常に、メッセージを英語で戻します。
ERRM 環境変数に関するイベント情報が戻されます。イベント情報には、以下も含まれます。
- Local Time
- このイベントまたはリアーム・イベントが監視される時刻。 ERRM が提供する実際の環境変数は ERRM_TIME です。 この値は表示前にローカライズされ、 読み取り可能な形式に変換されます。
このスクリプトは、 alog コマンドを使用して、指定された log_fileにイベント情報を書き込み、そこからイベント情報を読み取ります。
フラグ
- -h
- スクリプトの使用方法の文を標準出力に書き込みます。
パラメーター
- log_file
- イベント情報を記録する先のファイルの名前を指定します。 log_file パラメーターの絶対パスを指定する必要があります。
log_file は循環ログとして扱われ、64KB の固定サイズを持ちます。 log_file がいっぱいになると、既存の最も古いエントリー上に新しいエントリーが上書きされます。
log_file が既存の場合は、 イベント情報はこのファイルに付加されます。 log_file が存在しない場合は作成され、イベント情報を書き込めるようにします。
終了状況
- 0
- スクリプトは正常に実行されました。
- 1
- 必須の log_file が指定されていません。
- 2
- log_file のパスが無効です。
制約事項
- このスクリプトは、ERRM が稼働中のノードで実行しなければなりません。
- このスクリプトを実行するユーザーには、 イベント情報のログ先の log_file への書き込み許可がなければなりません。
標準出力
-h フラグを指定すると、スクリプトの使用法ステートメントが標準出力に書き込まれます。
例
- 情報をログに記録するには、ログ・ファイルを /tmp/event.log として指定します。 ERRM が次のコマンドを実行します。
/tmp/event.log ファイルは、コマンドの実行時に存在している必要はありません。/opt/rsct/bin/elogevent/tmp/event.log
- /tmp/event.log ファイルの内容を表示するには、次のコマンドを実行します。
以下の出力例は、 /var ファイル・システム (ファイル・システム・リソース) の警告イベントを示しています。alog -f /tmp/event.log -o
============================================================================= Event reported at Mon Mar 27 16:38:03 2007 Condition Name: /var space used Severity: Warning Event Type: Event Expression: PercentTotUsed>90 Resource Name: /var Resource Class Name: IBM.FileSystem Data Type: CT_UINT32 Data Value: 91
場所
- /opt/rsct/bin/elogevent