efskstoldif コマンド

目的

ローカルで定義されている特定の EFS ユーザー鍵ストアまたはグループ鍵ストアを ldif フォーマットで stdout に出力します。

構文

efskstoldif -d baseDN [-u | -g] {ALL | Name [Name] ...}

説明

efskstoldif コマンドは、ローカルで定義されている EFS ユーザー鍵ストアまたはグループ鍵ストアのファイルからデータを読み取り、その結果を ldif フォーマットで stdout に出力します。 ファイルにリダイレクトする場合は、-b フラグを指定した ldapadd コマンドまたは ldif2db コマンドを使用して結果を LDAP サーバーに追加できます。

efskstoldif コマンドは、 /etc/security/ldap/sectoldif.cfg ファイルを読み取って、データのエクスポート先となるユーザー、グループ、および Cookie サブツリーの名前を決定します。 efskstoldif コマンドは、ファイルに定義された USERKEYSTORE、GROUPKEYSTORE、EFSCOOKIES、および ADMINKEYSTORE タイプにのみデータをエクスポートします。 このファイルで指定される名前は、–d フラグで指定される基本識別名 (DN) の下にサブツリーを作成するために使用されます。 詳しくは、 AIX® バージョン 6.1 TL 4 の /etc/security/ldap/sectoldif.cfg ファイルを参照してください。

LDIF 出力生成では、ユーザーまたはグループの efs_keystore_access 属性または efs_adminks_access 属性は参照されません。 値が「file」または「ldap」のいずれでも、LDIF フォーマットが生成されます。 ユーザー鍵ストアまたはグループ鍵ストアのいずれでも、ldif フォーマットが生成されます。これらの鍵ストアの Cookie がある場合は、それらに対しても ldif 生成が行われます。

注: ファイルに Cookie が存在する場合は、LDIF の生成も行われます。 システム管理者は、必要に応じて LDAP とファイル上の鍵ストア・エントリーに整合性があるかどうかを確認する必要があります。

フラグ

項目 説明
-d baseDN EFS 鍵ストアのデータを配置するための基本識別名 (DN) を指定します。
-g ALL名前 ... 次の引数で指定されるグループに対して出力を生成するようにコマンドに指示します。
すべて
すべてのグループに対して出力を生成するように指定します。
名前
単一のグループ名またはブランクで区切ったグループ名のリストを指定します。
-u ALL名前 ... 次の引数で指定されるユーザーに対して出力を生成するようにコマンドに指示します。
すべて
すべてのユーザーに対して出力を生成するように指定します。
名前
単一のユーザー名またはブランクで区切ったユーザー名のリストを指定します。

終了状況

項目 説明
0 正常終了。
>0 エラーが発生しました。

セキュリティー

アクセス制御: このコマンドは、root ユーザーのみに実行 (x) アクセス権限を与えます。

RBAC ユーザーおよび Trusted AIX ユーザーへの注意: このコマンドは特権操作を実行できます。 特権命令を実行できるのは特権ユーザーのみです。 権限および特権について詳しくは、「 セキュリティー」の「 特権コマンド・データベース 」を参照してください。 特権のリストおよびこのコマンドに関連する権限については、lssecattr コマンドまたは getcmdattr サブコマンドを参照してください。

ファイル

項目 説明
/etc/security/user ユーザー鍵ストアの作成と管理のための EFS 属性が入っています。
/etc/security/group ユーザー鍵ストアの作成と管理のための EFS 属性が入っています。
/var/efs すべての鍵ストアが入っています。

  1. すべてのユーザー鍵ストアおよびグループ鍵ストアの内容を cn=aixdata の基本 DN を使用して ldif フォーマットにエクスポートするには、次のコマンドを入力します。
    efskstoldif –d cn=aixdata
  2. すべてのユーザー鍵ストアの内容を cn=aixdata の基本 DN を使用して ldif フォーマットにエクスポートするには、次のコマンドを入力します。
    efskstoldif –d cn=aixdata –u ALL
  3. すべてのグループ鍵ストアの内容を cn=aixdata の基本 DN を使用して ldif フォーマットにエクスポートするには、次のコマンドを入力します。
    efskstoldif –d cn=aixdata –g ALL
  4. 選択したユーザー鍵ストアのみの内容を cn=aixdata の基本 DN を使用して ldif フォーマットにエクスポートするには、次のコマンドを入力します。
    efskstoldif –d cn=aixdata –u davis smith
  5. 選択したグループ鍵ストアのみの内容を cn=aixdata の基本 DN を使用して ldif フォーマットにエクスポートするには、次のコマンドを入力します。
    efskstoldif –d cn=aixdata –g finance managers