ファイルシステムの保守

この表には、ファイルシステムの保守で必要な最も簡単なタスクが グループごとに示してあります。

表 1. ファイルシステム保守タスク
タスク SMIT 高速パス コマンドまたはファイル
名前によるファイルまたはディレクトリーのバックアップ smit backfile backup 注 1
JFS2 スナップショット・イメージの作成およびバックアップ smit backsnap backsnap 注 1
ディスク上のすべてのファイルシステムのリスト smit lsmntdsk  
取り外し可能ディスク上のファイルシステムのリスト smit lsmntdsk  
マウント済みファイルシステムのリスト smit fs  
ファイルシステムのグループのマウント注 5 smit mountg mount -t GroupName
JFS または JFS2 のマウント注 3 smit mountfs mount
JFS2 スナップショットのマウント smit mntsnap mount -v jfs2 -o snapshot Device MountPoint
JFS または JFS2 の除去 smit rmfs  
JFS2 スナップショット の除去 smit rmsnap snapshot -d SnapshotDevice
JFS2 ファイルシステムの 時刻指定スナップショットへの復帰 smit rollbacksnap rollback [-s] [-v] [-c] snappedFS snapshotObject
ファイルシステムのアンマウント注 4 smit umountfs  
取り外し可能ディスクのファイルシステムのアンマウント注 4 smit umntdsk  
ファイルシステムのグループのアンマウント注 5 smit umountg umount -t GroupName
拡張されたジャーナル・ファイルシステム・クォータの管理 smit j2fsquotas  
クォータ管理を使用可能または使用不可にする smit j2enablequotas  
クォータ制限適用の停止/再開 smit j2enforcequotas quotaon|off -v
クォータ使用量のリスト smit j2repquota repquota -v
現行のディスク・ブロックおよびファイル使用率の統計の再計算 smit j2quotacheck quotacheck -v
制限クラスの追加 smit j2addlimit j2edlimit -e
制限クラスの特性の変更/表示 smit j2changelimit  
制限クラスをファイルシステムのデフォルトの制限にする smit j2defaultlimit  
ユーザーまたはグループの制限クラスへの割り当て smit j2assignlimit  
ファイルシステムの制限クラスのリスト smit j2listlimits j2edlimit -l '-u'
制限クラスの除去 smit j2removelimit  
注:
  1. オプションについては、個々のコマンドを参照してください。
  2. システムで重要な以下のファイルシステムの名前は変更しないでください。論理ボリューム 4 (hd4) 上の / (ルート)、hd2 上の /usr、hd9var 上の /var、hd3 上の /tmp、および、hd5 上の /blv。 hdn 規則を使用する場合は、hd10 から開始してください。
  3. マウントを実行する前に、ファイルシステムの検査手順を使用するか、fsck コマンドを実行して、ファイルシステムを検査してください。
  4. アンマウントが失敗した場合、ユーザーまたはプロセスがアンマウントしようとしたファイルシステム内のファイルがオープンしていることが考えられます。 fuser コマンドを使用すると、失敗の原因となったユーザーまたはプロセスを知ることができます。
  5. ファイルシステムのグループとは、/etc/filesystems ファイル内の type= ID に同じ値が設定されているファイルシステムの集合です。