dspcat コマンド

目的

メッセージ・カタログの全部または一部を表示します。

構文

カタログ内のメッセージを表示する

dspcat CatalogName [ SetNumber [ MessageNumber ] ]

gencat コマンド用に出力をフォーマットする

dspcat -g CatalogName [ SetNumber ]

説明

dspcat コマンドは、特定のメッセージ、セット内のすべてのメッセージ、またはカタログ内のすべてのメッセージを表示します。 dspcat コマンドは、メッセージを標準出力に出力します。

注: C または POSIX のロケール環境で LC__FASTMSG 属性が False に設定されている場合、dspcat コマンドは NLSPATH 環境変数の下でカタログ・ファイルを検索します。

LC__FASTMSG 属性は、C および POSIX のロケールに対してデフォルト・メッセージが使用されること、および LC__FASTMSG 属性が True に設定されていると NLSPATH 環境変数が無視されることを指定します。

/etc/environment パスでは、LC__FASTMSG 属性のデフォルト値は True です。

CatalogName パラメーターはメッセージ・カタログを指定します。 SetNumber パラメーターは、CatalogName パラメーターで指定したカタログ内のセットを指定します。 MessageNumber パラメーターは、 SetNumber パラメーターで指定したセット内の特定のメッセージを指定します。3 つのパラメーターをすべて指定すると、 dspcat コマンドは特定のメッセージを表示します。 MessageNumber パラメーターを指定しないと、 dspcat コマンドはセット内のすべてのメッセージを表示します。存在しない SetNumber または MessageNumber パラメーター値を指定すると、 dspcat コマンドはエラー・メッセージを表示し、0 以外の戻り値を戻します。CatalogName パラメーターだけを指定すると、 dspcat コマンドはカタログ内のすべてのメッセージを表示します。MessageNumber パラメーターを設定する場合は、必ず SetNumber パラメーターを指定する必要があります。

CatalogName パラメーターの値に / (スラッシュ) を使わなければ、dspcat コマンドは、NLSPATH 環境変数と LC_MESSAGES カテゴリーを使って、指定されたメッセージ・カタログを検索します。

フラグ

項目 説明
-g gencat コマンドへの入力として使われる出力をフォーマットします。 -g フラグを使用すると、MessageNumber パラメーターは無効になります。

test.cat ファイルのセット番号 1 のメッセージ番号 2 を表示するには、次のように入力します。

dspcat test.cat 1 2

ファイル

項目 説明
/usr/bin/dspcat dspcat コマンドが入っています。