dscreen コマンド
目的
ダイナミック・スクリーン・ユーティリティーを始動します。
構文
説明
dscreen コマンドは、ダイナミック・スクリーン・ユーティリティーを始動します。これにより単一の物理端末を、一度に複数の仮想セッションまたはスクリーンに接続します。
フラグが指定されないと、dscreen コマンドは TERM 環境変数で指定された端末の記述を、DSINFO 環境変数で指定されたファイルから読み取ります。 DSINFO 環境変数が指定されていない場合には、端末の記述を /etc/dsinfo ファイルから読み取ります。端末の記述には、通常次の構成情報が入っています。
- ダイナミック・スクリーン・ユーティリティーで使用するキーとその機能。
- 端末が使用できるスクリーン・メモリーのページ数。
- ダイナミック・スクリーン・ユーティリティーにアクセスし、 それを使用するために、送信または受信する必要のあるコード・シーケンス。
フラグ
項目 | 説明 |
---|---|
-i InfoFile | ダイナミック・スクリーン・ユーティリティーで使用する代替キー・マッピングを含むファイルを指定します。 このオプションは、最初に定義したダイナミック・スクリーン・キーがユーザーのアプリケーションの 1 つと矛盾する場合に役に立ちます。 |
このフラグを指定しないと、DSINFO 環境変数が設定されていれば、端末構成情報はそこで指定されたファイルから読み取られます。 そうでなければ、その情報は /etc/dsinfo ファイルから読み取られます。 |
|
-t TermType | キー・マッピングを含むファイルから端末記述が読み取られるよう指定します。 このオプションは、希望する端末タイプが TERM 環境変数での設定と一致しないときに役に立ちます。 |
例
- キー・マッピングのデフォルトを使用して、
ダイナミック・スクリーン・ユーティリティーを始動するには、次のように入力します。
これにより、デフォルトの /etc/dsinfo ファイルで指定されているとおりに、DSINFO 環境変数と TERM 環境変数が設定されます。dscreen
- ダイナミック・スクリーン・ユーティリティーを始動して、
代替キー・マッピングを含むファイルを指定し、
そのファイルから読み取られる端末記述を識別するには、次のように入力します。
これにより、ユーザーが作成した myinfo という名前の、 dsinfo タイプのファイルからの情報を使用して、 通常は必要のないキー・マッピングを処理します。また、myinfo ファイルには myterm と名付けられた端末定義も入っています。dscreen -i myfile -t myterm
- ダイナミック・スクリーン・ユーティリティーを始動し、
代替端末設定を指定するには、次のように入力します。
この端未定義 (/etc/dsinfo ファイルに定義されている) によって、dscreen は使用中のワード・プロセッサー機能を持つアプリケーションの制御キーのコマンド・シーケンスと矛盾しないようなキー・アクションを割り当てるように設定します。dscreen -t wy60-wp
ファイル
項目 | 説明 |
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/etc/dsinfo | ダイナミック・スクリーン・ユーティリティー用の端末記述が入っています。 |