USB フラッシュ・ドライブのサポート

AIX® 5.3 テクノロジー・レベル 5300-09 および AIX 6.1 テクノロジー・レベル 6100-02 からは、USB フラッシュ・ドライブがサポートされています。

このデバイスのサポートは、次のデバイス・パッケージに組み込まれています。

devices.usbif.08025002

AIX による USB フラッシュ・ドライブのサポートは、業界標準の OEM USB フラッシュ・ドライブのサンプルで検証されています。AIX USB ホスト・コントローラーのデバイス・ドライバーは、USB 2.0 をサポートします。USB フラッシュ・ドライブは、usbms0usbms1 などの論理名で構成され、ロー・スペシャル・ファイルとブロック・スペシャル・ファイルの両方を提供します。例えば、usbms0 のロー・スペシャル・ファイルは /dev/rusbms0、ブロック・スペシャル・ファイルは /dev/usbms0 です。AIX バージョン 5.3 テクノロジー・レベル 5300-11 よりも前、および AIX バージョン 6.1 テクノロジー・レベル 6100-04 よりも前では、USB フラッシュ・ドライブは /dev/flashdrive0 として構成されていました。

これらのドライブでは、国際標準化機構 (ISO) ファイルシステム (読み取り専用 ISO 9660) がサポートされています。tar コマンド、cpio コマンド、またはアーカイブのバックアップあるいはリストアを使用することにより、ドライブ上にシステム・バックアップを作成することができます。また、dd コマンドを使用すると、ISO イメージをドライブに追加することができます。

AIX オペレーティング・システムでは、USB フラッシュ・ドライブのプラグ・アンド・プレイはサポートされていません。AIX ユーザーがフラッシュ・ドライブを利用できるようにするには、root ユーザーがドライブをシステム USB ポートに接続し、次のコマンドを実行する必要があります。
cfgmgr -l usb0
重要: ポートからフラッシュ・ドライブを取り外すときは注意してください。取り外す前にドライブが正しくクローズされていなかったりアンマウントされていなかったりした場合、ドライブ上のデータが破壊される可能性があります。
ドライブを取り外した後、root ユーザーが次のコマンドを実行するまでは、ドライブはオブジェクト・データ・マネージャー (ODM) で使用可能状態のままとなります。
rmdev -l usbmsn

ドライブが使用可能状態の場合は、システムに再接続して、再マウントまたは再オープンすることができます。ユーザーに対してオープンされたままの状態でドライブがシステム USB ポートから切断された場合、そのドライブは、ユーザーがクローズして再オープンするまで再使用可能になりません。